
2024.10.31
オフィスでスーツやジャケットが主流だった時代はもう昔。ブルゾンやライダースで出勤できる会社も増え、戸賀さんのようにクリエイティブな職種ではなおのこと、スポーティなカジュアルスタイルが基本です。なかでも上質かつ上品なスタイルはステータス。そこで今日は、都会で働くリッチなオトナのニュースタンダードな着こなしをご紹介します。
▲ ジャブスアルキヴィオ / ニットジャージー トラックジャケット/PUCCINO ¥39,600
▲ セッテフィーリカシミア / Baby Cashmere クルーネック ニット ¥118,800
▲インコテックス / 【限定販売モデル】1プリーツ テクノフランネル パンツ¥56,100
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
以前は“ジャケットマスト”といわれていたシーンも、最近は緩くなったと感じる今日この頃。オフィスでも、レストランでも、「今日はジャケットじゃなくてもよかったかな」と思うことがしょっちゅうです。それは戸賀さんも感じられてるご様子で……。
「ドレスコードっていうのがルールじゃなくて、マインドに変わってきていることを感じるよね。“こう、あるべき”という頭のカタいファッション原理主義が弱まったのか、“じゃなくてもいい”という緩い時代に突入したのか。もちろんテーラードジャケットは男のベーシックとして間違いないんだけど。いずれにしても、ラグジュアリーでエレガントな服は、スポーティな服にもあるからね。」
そう話す戸賀さんがニットの上に羽織っているのはトラックジャケット型のジップアップブルゾン。ジャブスアルキヴィオの「PUCCINO(プッチーノ)」でした。スポーツウエアのデザインですが、素材は一見コーデュロイ?と思わせる畝素材。じつはニットジャージーなので、着心地は完璧にスポーツウェアなのだそう。
「こんなブルゾン姿が、ビジネススタイルのスタンダードになりつつあるのは、ブルゾンにタイドアップがまた流行ってきてるせいもあるかも。イタリアをはじめヨーロッパでも認められてきてるみたいで、ブルゾンのエレガンスを追求しているラグジュアリーブランドも増えてる。自分でもスーツやジャケットの代わりに着られる、上品なカジュアルが気になってたんだけど、ジャブスアルキヴィオも同じ考えみたいだね。」
戸賀さんも愛用するジャブスアルキヴィオは、もともとパンツの専業ファクトリーブランドでしたが、最近ではトータルコレクションに注力中。しかも今季リリースしたこのブルゾンは、自社のパンツのみならず、定番グレスラとも相性よく合わせられるとあって戸賀さんも大注目しているのだそうです。
▲ ジャブスアルキヴィオ / ニットジャージー トラックジャケット/PUCCINO ¥39,600
( オフホワイト )、( グリーン/ブラウン/ブラック )
ジャブスアルキヴィオがトータルコレクションへの足掛かりとしてリリースしたパーカー「PUCCI(プッチ)」のシルエットをベースに、スタンドカラーのトラックジャケットにアレンジしたのが今回の「PUCCINO(プッチーノ)」。スタンダードジャージーから素材を変更して今季復活し、同じ素材のパンツも展開しています。
「ジャケットじゃなくても行ける場所が増えたことで、軽くて動きやすいアウターをラグジュアリーでエレガントな素材に載せ替えたデザインが増えてる。個人的にコーデュロイって、あのゴワゴワ感が苦手であまり手を出さなかったんだけど、これは柔らかいニットジャージーだからフィッティングも軽快だし洒落た感じがするよね。」
カラーバリエーションが揃うところも、ニットやカットソー感覚のアウターとして今の季節にぴったり。ジャケット代わりの羽織りアウターとして、戸賀さんも「今季最強」と太鼓判です。
「ご近所に散歩に出るときに、少し気取ったレストランでもサマになるし、そのまま着席できそう。クルマを運転するのにもいいし、ゴルフブルゾンとして、そのまま行けるね。それにこの価格、色選びに迷ったら2枚買ってもいいんじゃない?」
▲ ジャブスアルキヴィオ / シンセティックスウェード ジップアップ ブルゾン/BARDI GOLD ¥79,200
▲ セッテフィーリカシミア / Baby Cashmere クルーネック ニット ¥118,800
▲ ジャブスアルキヴィオ / シンセティックスウェード パンツ/MASACCIO GOLD ¥48,400
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
戸賀さんがニットジャージーのトラックジャケットにご執心のところへ、ジャブスアルキヴィオから新たにご紹介があったのが、こちらのセットアップ。アウターの形はジャブス70周年コレクションで話題となったMA-1型ブルゾン「BARDI(バルディ)」を継承し、パンツはお馴染みのマサッチョをセットしました。素材のスウェードはシンセティックでストレッチ性があり、しかも家庭で洗濯できるというもの。ラグジュアリーとコンフォート、そしてイージーケアというブルゾンセットアップとなりました。
「去年の70周年記念モデルは、シンセティックレザー。今季はスウェードになって再登場なんて!オトナ世代に刺さるポイントは、80〜90年代に本革より高級といわれたアルカンターラを思わせるこの素材。しっとりとしたラグジュアリーなタッチが極上!手触りはもちろんだけど、フィット感、着心地がレザーの域を凌駕して、まるでニットかジャージーみたいに軽いんだ。」
カジュアルなMA-1型にも関わらず、裏地やディテール仕様までテーラード仕立てになっている点。総裏使用なのでニットを着た時も快適な着心地を担保してくれます。パンツはマサッチョですからセンタークリースステッチも入っており、ドローコード付きのトラックパンツとスラックスとのハイブリッド感はまさしく新感覚です。
「そしてこのトガベージュが最高!ラグジュアリーな気分と、スポーティな気分のどちらにも合うカラーじゃないかな。しかも今季もシンセティックレザーもあるんだってさ。テーラードJK代わりの上品ブルゾンの躍進は間違いないね。」
Produce : 大和一彦 / Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎