
2023.07.20
この時季、ファッション業界では秋冬の新作お披露目会が始まり、トレンドが少しずつ見えてきました。戸賀さんも新作を少しずつチェック中。そこで今回から、この秋注目の新作コレクションを紹介していきたいと思います。まずは、戸賀さんが「この秋もっとも活躍しそう」というアウターニットです。
▲ ザノーネ / ニット ブルゾン/CHIOTO
▲ フェデリ / BR別注 リブ付き クルーネック Tシャツ/ABE MM
▲ ピーティートリノ / ノープリーツ ストレッチ コットンツイル パンツ/SKINNY FIT
メンズスタイルのリラックス傾向を象徴するニットアイテム。毎シーズン、インナーニットを買い揃える戸賀さんは、ここ数シーズン、アウターニットにもご執心です。
「ニットジャケット、ニットカーディガンといったアウターニットは、ここ何年かずっと注目してるよ。とくにニット専業ブランドのアウターニットは秀作揃い。去年も推してたけど、ザノーネのCHIOTOはスタンドカラーというデザインからして洒脱なアウターだと思うんだ。」
ザノーネはイタリアのニット専業ブランド。パンツ専業でお馴染み、かのインコテックスとは同じスローウエアグループに属する兄弟ブランドでもあります。それだけに昔からこだわりニットを展開しているのですが、なかでもミドルゲージのニットカーディガン「CHIOTO」は人気の高いアウターカーディガンとして、揺るぎない地位を確立しているアイテムです。
「今年はブルゾン型のアウターがトレンドということもあって、ザノーネのCHIOTOを再評価しているんだ。スタンドカラー部が厚リブ仕様になっているから襟立ちをキープできるし、ボタンフロントの留め方次第で表情を変えられるところもいいよね。今日みたいに前を開けて、気軽に羽織る着方もサマになるし雰囲気がある。ニット専業ブランドならではの実力を実感できるアウターだよね。」
ベージュのキョートに合わせたインナーは、普段“Tシャツを着ない”戸賀さんが、唯一納得して着るフェデリのBR別注リブ付きカットソー。白パン合わせのコーディネートも、今年らしさが光るカラーリングですね。
▲ ピーティートリノ / リネン ジップアップ ブルゾン
オフホワイト・グレージュ / ダークグレー・ブラック・ダークネイビー
戸賀さんが「一番洒脱なカーディガン」と推すCHIOTOは、しっかり目の詰まった5ゲージニット。アウターとして着られるミドルゲージながら、真冬は上からテーラード型のコートを羽織っても、立ち襟ならではの洒落た着方ができるとあって、使い勝手がとことん良いのも人気の理由です。カラーバリエーションも大人のアウターに相応しいラインナップを誇ります。
「秋口にインナーが薄手のとき、アウターを脱ぐのが躊躇われるよね。でもディナーでブルゾンは脱ぐのが礼儀。そういうときもカーディガンなら着ていて大丈夫だよね。フロントがジップじゃないところもスポーティ過ぎないし、ジャケットほどおカタい印象がないところもいい。仲間内や女性同伴の食事の席で、くだけすぎずにリラックスできるのは確実。頑張らなくても洒落て見える代表的なアイテムとしても、今秋はカーディガンのアウター使いは流行りそうだね。」