
2020.04.27
カジュアルの波に押されて、ドレスシャツは一様に苦戦していますが、そんな中、気を吐くシャツブランドがありました。どんな時代にも支持され続ける、そのワケを紐解きます。
・マリア・サンタンジェロ / リネン バスケット オープンカラー シャツ
・ベルウィッチ / ストレッチ ウール 2プリーツ サイドアジャスター パンツ
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー
ますます加速するファッションのカジュアル化により、襟付きのシャツを着ることが減っている方も多いのではないでしょうか。世界的に見ても仕事や日常でドレスアップする機会は減少しているのが現実です。ですが、時にエレガントなスタイルは大人には必須。そんな中、勢いがとまらないのがマリア・サンタンジェロです。
マリア・サンタンジェロはイタリア、ナポリを拠点に展開する老舗カミチェリアでして、職人の街らしく、家族経営にて運営しています。そんなマリア・サンタンジェロのシャツですが、その魅力は一体どこにあるのでしょう。それは、購入したお客様の普段のスタイルを大きく崩すことなく、少しだけ変化を楽しめる点にあるようです。例えば会社に着て行っても、仕事終わりにネクタイを緩めればたったそれだけでモダンに見えるシャツというわけなのです。
そんなマリア・サンタンジェロの新しい衿型として好評なのが、オープンカラーの「フィジー」です。オープンカラーと言っても、カジュアルすぎることもなく、程よく知的に見せてくれています。また裾がスクエアにカットされているので、パンツからアウトしても着こなせます。プリーツ入りのグレスラに表革の黒スリッポンをあわせれば、グッと着こなしを引き締めてくれます。これぞ、たった一枚で大人っぽくかつリラックス感漂うシャツの決定版です。
・マリア・サンタンジェロ / リネン ワンピースカラー シャツ
・フェデーリ / ショートスリーブ クルーネック Tシャツ
・グランサッソ / イントレチャート編み クルーネック ニット
・ベルウィッチ / ストレッチ ウール 2プリーツ サイドアジャスター パンツ
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー
昨シーズン大ヒットとなったワンピースカラー「マルチェッロ」です。タイドアップもノータイもできるということで、B.R.ONLINEでも人気の衿型。この襟はマリア・サンタンジェロでも歴史のある襟型で、手間とコストがかかるということで、一時生産を取り止めていたのですが、最近、現社長の手により現代的にアレンジされ復活したモデルです。
普通のシャツでボタンを2つくらい開けていると、どうしてもイヤらしく見える場合がありますが、こちらは開いた時の襟の開き具合(ロール)が美しく、胸元に自信のない方でもエレガントに映えるのです。今回はインナーにTシャツを挟んで、ちょっとスポーティな雰囲気にしてみました。
・マリア・サンタンジェロ / イージーケア コットンピケ ワイドカラー シャツ
・ガボ / ハウンドトゥース 3B ジャケット
・アット ヴァンヌッチ / ストライプ タイ
・ピーティートリノ / 1プリーツ ストレッチ トロピカル パンツ (スペシャル リクエスト)
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ モカスリッポン
スーツやジャケットを普段からお召しになる方がタイドアップする時には、少し小ぶりなワイドカラーのシャツが絶好の安定感です。こちらのシャツは、アルビニ社のコットン100%生地にもかかわらず、ナチュラルストレッチゆえ身体の動きを妨げず、かつシワがつきにくいという仕様。忙しいビジネスマンの皆さまには時短にもつながるようなシャツなのです。
コーディネートとしては、シンプルなジャケパンスタイルなので、華やかなストライプのタイがとびっきり効いてます。
・マリア・サンタンジェロ / ジーロイングレーゼ ワンピースカラー シャツ
・マリア・サンタンジェロ / リネン ワンピースカラー シャツ
・マリア・サンタンジェロ / リネン バスケット オープンカラー シャツ
・マリア・サンタンジェロ / イージーケア コットンピケ カッタウェイカラー シャツ
ここ数シーズン、襟付きのシャツはTシャツやカットソーなどに押され気味ではありましたが、マリア・サンタンジェロは例外。堅調に売れ続け、大きく巻き返しています。大人の男性が着ても無理なくお洒落に見えて、エレガントさをアピールできるエッセンスの詰まったシャツは、旬な襟型や機能性を取り入れ文字通り1枚でサマになるシルエットと存在感なのです。1枚とは言わず、ワードローブには数枚揃えておきたいシャツと言えますね。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 渡辺修身 / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : Hiro / Designer : 中野慎一郎 / Model : Andre j(Cinq Deux Un)