
2020.04.02
日頃から「お洒落過ぎるのは逆にダサい」と仰る戸賀さん。その言葉どおりトレンドの取り入れ方の塩梅には参考になるポイントが多いのですが、今日のようにダブルのジャケットをカジュアルに羽織る着方にも真似したいポイントがたくさんありました。
ライトブラウンのジャケットはお馴染みのデ・ペトリロの新作です。ホップサック調のルックスですがリネンとシルク、ナイロンを混紡しているので、ふわりと軽いタッチ。ダブルのジャケットを軽く羽織るなら、こんな素材が軽さを演出してくれることがよくわかります。今シーズン、ストライプ柄は久しぶりのトレンド柄。この生地はジャパンエクスクルーシヴで、デザイナーのベニーが「日本人に似合う色柄」として特別にピックアップしたものだそうです。
「ベージュからライトブラウンにかけての色合いは、僕がいまハマってるカラー。ここにストライプを入れると、お洒落過ぎちゃうことがあるんだけど、ストライプと同じ色のニットにブラックデニムという合わせ方なら、柄が悪目立ちしないで上手に着られる。それでいて、無地のジャケットより3割ぐらいお洒落に見えるんじゃないかな。」
あえて余計なものを取り入れず、ごくシンプルにトレンドのアイテムを取り入れるのがと大人のお洒落。しかもシルエットは、あえてドロップ8でダブルで開けて着た時にもきっちり絞られているからこそ、大人が着たときスマートなのだそう。
「最近のラグジュアリーブランドはモードが過激。ダブルのジャケットはボックス型だったり、オーバーサイズだったり、ちょっとお洒落すぎるタイプが多いのでね。ファッション業界人ならカラーシャツにワイドシルエットのパンツを合わせたりするんだろうけど、それって一般の人には着こなすのは難しいよね。清く正しい大人には、このぐらいのスマートさが大切なんだと、僕は思います。」