
2019.09.05
毎シーズン、戸賀敬城がリコメンドしているナノ ライブラリーのオリジナル、シルカシニット。上質な素材、大人にぴったりのフィッティング、そして買いやすい価格とほぼ完璧な人気定番ですが、それでも進化を止めないのには理由があります。
▲ ナノ ライブラリー / シルクカシミヤ14GGクルーネックニット
戸賀敬城がディレクターを務めるナノ・ライブラリーの定番人気アイテムといえば、このシルカシニットです。シルクとカシミヤを某ラグジュアリーブランドのソレと同じブレンドにして、シルエットやリブの縮率まで、戸賀さんがこだわりまくった逸品。B.R.ONLINEでも毎シーズンご紹介しているので、もうお持ちの方も少なくないと思いますが、今季もしっかりアップデートされているのだそうです。
「今季はニットの針数を14ゲージに上げました。そのおかげで、表面の編み目が細かくなった分、より肌触りが滑らかになっています。シルクの光沢感も、以前より増したように思うのと、前よりドレープがきれいになったことは実感できるのではないでしょうか。大人向けのフィッティングは以前のまま。タイト過ぎずユルすぎない絶妙なトコロは、きちんとキープしています。」
こだわりのシルカシニットは毎シーズンリリースされていて、もはやパーフェクトな完成品として修正するところなど無いと思っていたシルカシニットですが、さらに手を入れてくるあたり、ナノ ライブラリーと戸賀さんの半端ないこだわりがギュッと濃縮されています。
「最近、ジャケットのインにTシャツを着るスタイルが流行ですが、大人が上質なテーラードジャケットに合わせて着るなら、カットソーよりニットのほうが断然イイ。Vゾーンに覗くインナーが安っぽいと、せっかくのジャケットが見劣りしますから。それにこのシルカシニットは素肌の上に1枚で着ることを前提に考えているので、肌ざわりや着心地を含めて何度も何度も作り直してきました。価格も含めて自信作です!」
▲ ナノ ライブラリー / シルクカシミヤ14GG Vネックニット
ラインナップはクルーネックとVネックの2種類。最近はクルーネック派という戸賀さんですが、Vネック好きの方もご安心を。1枚で着てもエロさが出ないVネックも戸賀さんの自信作。
「いま考えられる、一番美しいVネックを目指しました。Vの角度と深さ、それとリブの太さや密度にまでこだわっています。編集長時代、ナノ・ユニバースと一緒にVネックニットを追求してきたので、Vの角度や深さについて一家言あるんです。」
今日、戸賀さんが着ていたのはほんのり乳白色のホワイト。ほかにネイビー、パープル、イエローを揃えています。
ナノ ライブラリーのシルカシニットは、戸賀さんがナノ・ユニバースのメンズディレクターに就任してから数えて3年目を迎えてもベストセラーの座が揺るぎません。今季は編み目の針数を、カラーバリエーションは毎シーズン変わるなど、立ち止まらず進化し続けていることも人気を後押ししています。ちなみに今季は、タグのデザインも変えていましたよ。
「個人的にも愛用していることをB.R.ONLINEで紹介するようになってから、幅広いお客様から支持されるようになって本当に嬉しいです。」
いつも戸賀さんが着ているような、ジャケットのインにクルーニックニットというコーディネートを実際に見れば、自分も着てみたいと思う人が多いのでしょう。今日みたいにプリーツ入りのグレスラでシンプルに着るだけでも、そんじょそこらのニットとはシルエットが違うことわかってもらえるのではないでしょうか。“ウィンターホワイト”を提唱してからというもの、一番人気の色が白というのも特徴的ですよね。
「自分でも毎シーズン、ああでもないこうでもないとスタッフを困らせていると思うけど (笑)、毎シーズン完璧を目指しているからこそアップデートするんです。」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎