
2019.07.18
そろそろ秋のニットを検討し始める頃。ジャケットインするクルーネックのニットをお探しなら、カシ100よりシルカシのほうが、なにかと都合がいいこともあるのだそう。実際、戸賀敬城が今季チェックしているのはセッテフィーリカシミアのシルク50×カシミア50ニットなんです。
▲ セッテフィーリ カシミア / クルーネックニット (シルクカシミア)
▲ デ・ペトリロ / カシミア ジャケット
▲ PT01 / BRスペシャルリクエスト 1プリーツフランネルパンツ (ジェントルマンフィット)
ここ数年増えているジャケットにクルーネックを合わせるラグカジスタイルは、この秋も健在です。一般的にはTシャツやカットソーを選びがちですが、B.R.ONLINEでは「リッチな大人は、ジャケットに上質なニットを合わせる」を提唱しています。そんなわけで戸賀さん自身もジャケットに似合うニット探しに余念が無いところ、今シーズンはセッテフィーリカシミアの新作を早くもレコメンドされました。
今回のセッテフィーリカシミアの新作は、シルク×カシミアニット。昨シーズンまでカシミア100で展開していたニットにシルクとカシミアを50:50でブレンドしました。
「ジャケットのインにニットを着ることが多くなって、気になってきたのは袖の滑り。大好きなセッテフィーリ カシミアの新作ニットはシルクをブレンドすることでめちゃくちゃ滑りがいいんです。上質なカシミア100よりも、シルクをブレンドしているほうが、ジャケットのなかで動きがいいんです。」
ありとあらゆる服を着てきた戸賀さんは、「着心地」もラグジュアリーの重要な要素ということを知っています。
「さすがBRはわかってるなぁといつも感心させられるけど、シルクをブレンドすることで、ジャケットの中で突っ張らないから着ていてラクだし、糸の太さや編込みのゲージまで、カシミア100と実際の肉厚さは変わらないんだけど、毛羽が抑えられるぶん薄手に感じるところもインに着るとき軽く感じるポイントですね。」
▲ セッテフィーリ カシミア / クルーネックニット (ネイビーグレー、ライトブラウン、ダークブラウン)
▲ セッテフィーリ カシミア / クルーネックニット (ミディアムグレー、チャコールグレー)
これまでのセッテフィーリ カシミアのカシミア100%のニットと比較して、ラグジュアリーなタッチはそのまま。ルックスはカラーバリエーションを豊富に揃え、メランジ感ある色調もラインナップ。これも戸賀さんからすると「着やすい」ポイントなのだとか。
「メランジのニットはジャケットの色柄と同化しにくいので、単色ニットよりも使い勝手がいいように思います。それにカシミアのふんわりとろけるような魅力をもっとも感じさせてくれるのは、こういったニットならではのカラーリングだと思うんです。なんとなく、触ってみたくなる色でしょう。これが女子に利くんですよ (笑)」
なるほど、その効果は見逃せませんね!
シルクが混紡されたことで、ジャケットのインに着たときの着心地が向上したうえ、女性にも効果ありというシルカシニット。さらに実用的な効果もあるのだそう。
「シルクが入ると、耐久性が上がるんです。たとえばスーツならシワになりにくいし、ネクタイだって結びジワも一晩置いておくだけできれいに取れる。ニットもシルク混になると型崩れもしにくいし、衿や袖口が伸びにくい。毎シーズン、ニットを買うんだけどシルカシのニットは寿命が長いように思います。それにシルクは一説に撚れば静電気も起きにくいとか。カシ100より少しお値段も抑えめなので、色選びに迷ったら2色、3色と買えちゃいますよ!(笑)」
今日はダークブラウンのニットにブラックのスラックス、それに戸賀ベージュのカシミアジャケットという組み合わせ。戸賀さんといえばウィンターホワイトでお馴染み「白」のイメージですが、ダークカラーとの合わせ方もシックでモダンな印象です。お値段もリーズナブルなら、戸賀さんは全色買いされるのでしょうか?
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎