
2019.06.13
いま時分はラグカジでスーツを着るなら、ネイビーやグレーより涼しげで軽快なベージュが最高! というわけで、戸賀敬城がお気に入りのベージュスーツをご紹介。常日頃から愛用しているデ・ペトリロのダブルのリネンスーツは、素材からこだわったもの。選び方も着こなし方にも、“できるオトナ”ならではのセレクトでした。
▲ デ・ペトリロ / 6B リネンスーツ
▲ フェデーリ / クルーネックニット
▲ C.QP / スエードスニーカー
夏の“トガベージュ”を紹介するにあたって、戸賀さんがセレクトしたのはデ・ペトリロ のダブルのスーツ。淡いベージュカラーにボタンも白という夏仕様。「ダブルのスーツこそカジュアルに着るべき」という戸賀さんらしく、クルーネックのニットにスエードスリッポンという今注目のラグカジスタイルです。そもそもベージュはラグジュアリーな印象とともにビジネスカラーにも使える品位もあるので、仕事も遊びも全力投球する大人にとって、とても便利なのだとか。
「第3のビジネスカラーといわれているベージュのスーツって、ニットタイを合わせればオフィスで内輪の会議ぐらいまでこなせるし、白スニーカーと合わせれば近所に散歩がてら、カフェで食事することもできて使い勝手の良いスーツなんです。でもね、コットンのベージュスーツは1日着るとシワがきつくはいって、これが疲れて見えちゃう原因になるんです。なので僕が着るなら断然、コットンよりリネンですね。リネンのスーツなら多少シワっぽくなっても、それを味にできるので。」
リネンベージュを選ぶのが、リッチな大人。しかも清涼で軽いリネンは、上質素材にこだわって選ばなければいけないのだそう。
「リネン100%は絶対に上質なものでないといけません。値段で分けるわけじゃないけど、質の良いリネンであることは大事です。上質なリネンのシワは繊細で、清涼なリネンのやわらかさとか特徴を際立ててくれるんです。もちろんリネンのシワを自分のものにするには、それなりに経験を積まないといけなくて、僕はまだその領域に届いてないんだけれども、本当に良いリネンだと誰が着てもエレガントに見せてくれるんです。デ・ペトリロのリネンが、まさにそれ。僕が着ても、なんだか雰囲気あるように見えるような気がするんです。」
いやいや、戸賀さんが着れば、上質なリネンがさらにワンランクもツーランクも格が上がるというもの。それに、このデ・ペトリロのリネンスーツ、単品使いもできちゃうんですって。そんなわけでジャケット、パンツそれぞれ単品使いのコーデも、戸賀さんにご披露いただきました!
ダブルブレストのジャケットは、カジュアル使いができるパッチポケット式。ゆえに、こんな具合にデニムと合わせてもサマになります。夏の休日でもジャケットぐらい羽織っていったほうがいいところも結構あるものです。そんなときもデ・ペトリロなら安心なんです。
▲ フェデーリ / クルーネックニット
▲ WH / 戸賀別注シボレザー ホワイトローファー
パンツはプリーツ入りのテーパードシルエット。腰回りは適度にフィットするので単品使いでもユル過ぎたり、お尻ピチピチ過ぎたりせず、360度どこから見てもスマートなんです。ベージュ×ホワイトの組み合わせなら、リッチな大人の夏カジュアルにも最適です。
ジャケット、パンツの単品使いでは白×ベージュのコーディネートでしたが、じつは今日の戸賀さんは黒×ベージュのコーディネートでした。ウィンターホワイトのみならず、通年で白を愛用している戸賀さんですが、黒を差すのもトガベージュの新しい着方です。
「白×ベージュは定番なんですが、細身だったり小柄だったりする方は、ちょっと軽く見えちゃうこともあるんです。そういうときは黒で締めたほうが落ち着いて見える。それに黒×ベージュはモードっぽくも見せることができるんです。そんなことも紹介したくて今日は黒を合わせてみました。」
戸賀さんの黒×ベージュは新鮮ですが、淡いトガベージュのノーブルでエレガントな魅力を引き立てるには、モノトーンが名脇役になっていることがよくわかります。それに、やっぱりカットソーよりニットなんですね。
「白でも黒でも、Tシャツではなくクルーネックのニットってところは変わりなく、リッチな大人はペラペラのTシャツじゃなく、質のいいサマーニットを着るべき。今日のニットはアメリカ綿のなかでも最高級ランクのスーピマコットン。全世界の綿の生産量の1%しかない希少な超長綿で、見た目に毛羽立ちが少なく肌触りも極上なんです。こういう上質な素材を選ぶのが大人の服選びの基本なんだと信じています。」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎