
2019.03.28
スーツを着るシーンはお堅いビジネスやフォーマルな場所だけではありません。ときには遊び着、ときにはお洒落着として、もっと自由に愉しんでいいんです。でもそんなときのスーツは仕事で着るスーツではいけません。男の嗜みとして、仕事着以外のスーツも押さえておいていただきたいのです。
・デ・ペトリロ / 3Bスーツ
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / レギュラーカラー シャツ
・ホリデーアンドブラウン / ジャカード&プリント タイ
・フランコ バッシ / プリント チーフ
・フラテッリジャコメッティ / タッセルスリッポン
「スーツを着るとどうしても仕事着っぽく見えてしまう」という方、いらっしゃいますよね。休日の遊び着用にスーツを着たいとか、仕事着に見えないスーツをあえて仕事で着たいといった希望を叶えるなら、断然ナポリスーツを選ぶべきです。ナポリのスーツは軽やかな着心地とファッション性を重視した生地の色柄選びで「男を一番美しく見せる」ことをテーマにして作られています。だからこそビジネススーツとは見え方も着心地も異なり、ドレスコードに寛容なオフィスなら、ビジネススーツとの違いは歴然。「仕事でスーツを着なくていい人」こそナポリスーツを選べば、周りと差が付けられるわけです。
そんなナポリを代表するデ・ペトリロ。今季のコレクションも洒落ております。こちらのスーツはブランカラーのフレスコ織り素材。フレスコですから、ちょっと硬め?と思いきや、織り感はしっかりしていますがふわりと空気を含んで軽くて柔らか。通気性が高くシワになりにくいので、これからのシーズンにぴったりなのです。
ハーフキャンバス仕立ての「ナポリ」モデルは高めの位置でウェストを絞ったグラマラスなシルエットに、フォーマルスーツに見られるようにポケットはフラップレスで仕立てました。プリーツ入りのパンツはこれまでスリムシルエットでしたが、少し余裕あるテーパードシルエットに変更して男っぽい仕上がりです。イエローのシャツにヴィンテージ風の柄タイを合わせて、足元は素足にスリッポン。ナポリの伊達男をイメージさせるこんなスーチングも似合います。
・デ・ペトリロ / 6Bスーツ
・フェデーリ / クルーネック ニット
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ スリッポン
こちらのダブルは目付け250gのリネンのスーツ。インに鮮色のニットを差し色使いにすることで、リネンのやわらかさを強調した着こなしですね。足元のスエードモンクストラップも、起毛素材がリネンのドライなタッチを引き立てるのに一役買っているんです。
さらにこの春はなんといってもリネンが旬というわけで、多くのブランドがリネンに取り組んでいるわけですが、デ・ペトリロのリネンはなかでも珠玉です。清涼感あるドライなタッチと、スラブ糸が浮くナチュラルな織り感、そして単色ではない茶~ベージュのヘアラインが浮く生地選びは、ナポリ人好みの生地選びがされています。
こちらのダブル、モデルはお馴染みの「ヴェスヴィオ」。ドロップ8ゆえにキュッとタイトなシルエットで着丈はしっかり腰までありますが、Vゾーン深めで前併せが浅くポケットもパッチ式というリラックスした雰囲気。それゆえ着流しスタイルが似合うというわけです。前ボタンを開けて、羽織るような着方もサマになるはずです。
・デ・ペトリロ / 6Bスーツ
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / セミワイドカラー シャツ
・フランコ バッシ / プリント チーフ
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ スリッポン
こちらはいかにもナポリらしいコットンソラーロ。目付け330gのハリのあるしっかりとした生地感は仕立て栄えするゆえの男らしさも十分漂います。光の加減で玉虫色に変わるソラーロは、その名のとおり「サンクロス=太陽の服地」と呼ばれるナポリ男の定番。それゆえナポリのスピリッツをよくわかっているデ・ペトリロだけに、ソラーロの生地選びは完璧と言っていいでしょう。
ジャケットはハーフキャンバスの「ソレント」。ワイドラペルでグラマラスなフォルムが特徴的です。ボタンの位置を見てもらえばわかるとおり、ドロップ8で絞ったウェスト位置が高めに設定されているので、目線が上に行くのもスタイリッシュに見えるポイントです。インはノータイのシャツいち合わせで、ソラーロを存分に楽しむ着方もナポリ男っぽい着方といえるでしょう。このぐらいのラフなスーツ姿でもソラーロなら大人の男の色気が薫るので、普段スーツを着ない方はもちろん、仕事着のスーツとはまったく違うスーツスタイルをお探しの方にもおすすめしたい一着です。