
2021.02.04
冬の寒さもそろそろ終盤という頃には、分厚いダウンやマフラーの替わりに、薄手で軽いカシミヤストールが便利です。お洒落のひと足しアイテムとしてはもちろん、駐車上からお店まで、帰りのタクシーを停めるまでのひと時を暖かく過ごせます。
今日の戸賀さんはエンメティのライダースにウィンターホワイトのニットとブラックデニムというモノトーンのストイックなスタイリング。ここに一閃、ブルーが冴えるカシミアストールを巻いて洒落たアクセントにしています。じつはこれ、お洒落のためだけでなく、じつはとっても実用的なアイテムなんです。
「ストールって春先のマフラー替わりのもので、旬が短いと思われがちだけど、これからの季節にこそ使いたいアイテム。とくに夕方日が落ちてから急に肌寒くなったり、夜食事から帰るときなんて、昼間は暖かかったのに!なんてことがよくあるじゃない。春先に重たいコートや分厚いダウンは不格好だからね。かさばらない薄手のカシミアストールをクルマに置いておいたり、バッグにしのばせておいたりして、持ち歩くようにしてるんだ。」
たしかに冬場のマフラーは荷物になりがちで敬遠されがちなものです。春服に着替える頃にマフラーはお役御免となるので、使える期間が短いんですよね。でも梅春や桜が咲く頃の花冷えの季節は、陽が落ちると底冷えしてくるもの。そんなとき軽く首元に巻けるストールは絶対に重宝します。上質なカシミアストールなら、カバンのなかでもシワになりにくいですからね。
「スカーフやネッカチーフは、さすがにお洒落上級者のアイテムだけど、カシミアストールは、スカーフのようにさらりと巻けてマフラー並みに温かい。巻き方にもこだわらず、無造作に首元にぐるりとさせるぐらいで使うのがいいんじゃないかな。とくに夜肌寒い時に、大人には備えあれば憂い無し。タクシーを拾う一瞬の寒さが防げれば十分だからね。」
左から
▲ ベグ アンド コー / カシミア ストール
▲ ベグ アンド コー / カシミア ストール
▲ ベグ アンド コー / カシミア&シルク チェック ストール
▲ ベグ アンド コー / ストライプ カシミア ストール
戸賀さんが選んだカシミアストールはベグ アンド コー。1866年創業というスコットランドの老舗です。無地を中心に柄物もパネルカラーやボールドストライプ、スケールの大きいチェック柄なので柄立ちするスカーフなどより、無造作に巻いても合わせやすいのだそうです。
「それにカシミアの織物は、スコットランド製が抜群に質がいいんだ。一般的に英国カシミアはイタリアの製品に比べて発色がくすみがちなんだけど、ここんちのは発色がキレイだしメンズのカラーにハマりやすいものが多いよね。モノトーンだからといって、黒やグレーのストールではなく、一色足すつもりで鮮やか色を巻いてみるのもいいんじゃないかな。」
そういいながら、他のベグ アンド コーもセレクトしている戸賀さん。じつは毎朝、愛犬のPちゃんと散歩するときに巻いていける、スポーティな色柄のカシミヤストールを探していたのだそうです。