
2020.09.17
「ヘリンボーンツイードは苦手」という戸賀敬城が、「これなら着られる!」と喜んだのがロロピアーナのスーパー170‘sウール&カシミヤのヘリンボーンツイード。メタルボタンがモダンな印象のコチラ、今秋B.R.MALLにイセタンメンズがオープンしたのを記念してのトリプルネームモデルです。
▲ デ・ペトリロ / BR×イセタンメンズ ウール&カシミア ヘリンボーン 3B ジャケット
▲ フェデリ / クルーネック ニット (CASHMERE)
▲ ピーティートリノ / ノープリーツ ストレッチ コットン ツイル パンツ
イセタンメンズ、B.R.ONLINE、デ・ペトリロのトリプルネームジャケット第2弾は、9月16日、イセタンメンズがB.R.MALLに出店するのを記念したモデルです。それでは早速、デ・ペトリロを「日本で一番着ている」と自認する戸賀さんにインプレッションしてらいましょう。
「我ながら、ペトリロは日本イチ着ているジャケットのひとつなんだけど、正直言ってヘリンボーンツイードは、これまであまり食指の動かない素材でした。それなのに、これなら着たいと思えたのは、メタルボタンが付けられているからなんです。」
メタルボタンといえばブレザーに採用されるのが一般的です。ブレザーは分類的にドレスウェアではなく、ユニフォームやカジュアルジャケットのカテゴリーなのですが、日本人は比較的ブレザーを上格に思っていますよね。
「そこが逆にいいかな、と。カジュアル服なのにエレガントに着こなせる服こそ、僕のワードローブの基本なのでね。このヘリンボーンにメタルボタンの組み合わせは、すごく新鮮。本場スコットランドでヘリンボーンのジャケットを仕立てたら、絶対こうはいかないよね。」
たしかに男クサいけどちょっと野暮ったいイメージのあるヘリンボーンツイードを、都会的にこなれた顔に見せているのは、キラリと光るメタルボタンかもしれません。そのうえこのツイード、カシミヤ混なので、とってもやわらかく、あのゴリゴリに硬い英国ツイードとは別モノです。
「昔ながらのツイードは、さすがにジジくさいので。でもツイード風のルックスは大歓迎! 男クサいのに、ソフトタッチってところのギャップがいいよね。だからこんなモノトーンスタイルも、無地のグレージャケットだったら安っぽく見えがちなんだけど、ヘリンボーンツイードで、適度にきりりと締まってみえるでしょ。」
たしかにヘリンボーンツイードに白パンという着方は新鮮ですね。それになによりインのニットもグレーにして、全身グレーに靴で黒を差すカラーリングは新鮮です。これ、今年トレンドのモノトーンの着方ですね。
「グレーメインのモノトーンは、不良っぽさがなくて、都会っぽいところがいい。遊んでそうな大人の男を、マネーロンダリングしてくれるみたいに、真面目で誠実に見せてくれるところがいいんだ。いや、これ、僕のことじゃないからね(笑)」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎