
2019.11.21
コートは、普段は、あまり着ないという戸賀敬城。でも、コート選びにも一家言をお持ちです。普段使いはしないけど、いざコートを着るときのこだわりに迫ります。
仕事着にも使える、クラシックなコートというのは決まっているのですが、シングル、ダブル、ベルテッドなど、一筋縄では行かない様子。戸賀さん、今年、大人のコートは、どんなものがいいのでしょう?
「東京で着るコートは、真冬のパリで着るコートとは選び方が違います。防寒性より見た目のエレガンスを感じられる極上のラグジュアリー素材であること。海外ならパーティの行き帰りに羽織る程度のものがいい。だって30分もコート着たまま歩くことないでしょ。相手先や店についた瞬間とか、帰りがけにさっと羽織ってサヨナラするとき、相手に良いコート着てるなって思わせるのがすべてですから。形は定番、素材は上質であることが絶対条件。防寒性を重視しすぎて無粋な機能性コートじゃ、大人の余裕が感じられないんじゃないかな。」
たしかに戸賀さんがクロークにコートを預けているところを目撃したり、帰りがけに手に持って出ていくところはお見かけしますが、コート姿をまじまじと見ることはあまりないような。「本当に寒い屋外に長時間いなきゃいけないならコートよりダウンじゃないと (笑)」というのも、なるほどですな。
「だからそのぶん、素材にはこだわりたいんです。女性を店までエスコートするとき隣の男性は、モコモコのダウンより、ラグジュアリーな素材のクラシックなコートを着ていたほうが絶対いい。レストランの入り口で預けるとき手渡したクロークにハッと気付かれたら、次から予約がとりやすくなったりするかもしれないし (笑)」
そんな戸賀さんのおメガネにかなったのは、ガボのチェスターコート「CITY」。高級生地ブランド、ロロ・ピアーナのベイビーキャメル「BACTRIAN」を使っていますので、軽さと温かさ、そして滑らかなタッチは極上です。ナポリ仕立ての手仕事を多用しているので縫製もやわらかく、スーツの上からも吸い付くように纏える一着です。
「今日はジャケット代わりに羽織る着方です。このぐらい、薄手で軽いものでも上質な素材なら東京の冬は十分こなせます。ただしスマートなシルエットで颯爽と着こなしたいので、スタイリッシュなものでないとね。冬の着ぶくれオヤジは最悪なのでね。」
ガボのキャメルチェスターには、上で戸賀さんが羽織ったネイビーのほかに、ベージュのキャメルカラーもラインナップ。“トガベージュ”を思わせる色調は、素材が上質でないと絶対に出せない発色なんです。じつにエレガントな色合いゆえ、会社に着ていくならクロゼットで一番ラグジュアリーなスーツと合わせたいですね。
「パーティの行き帰り、ミシュランホルダーの店に食事に行くときなどにも羽織っていきたい一着。チェスターフィールドって、フォーマル用に思われる方もいるみたいなんだけど、一番ベーシックでシンプルなコート。どんなスタイル、服とも相性がよく、似合わない人はいないはずです。」
▲ デ・ペトリロ / カシミア混 ベルテッドコート
▲ デ・ペトリロ / ヘリンボーン カシミア 6B チェスターコート
▲ デ・ペトリロ / カシミア混 グレンプレイド 6B チェスターコート
B.R.ONLINEではお馴染で、戸賀さんも愛用するデ・ペトリロもカシミヤを使ったコートをラインナップしています。右のグレンプレイドは目付450gのウール×カシミヤのチェスターフィールド。ナポリらしいグラマラスなフォルムに、大柄なチェックを大胆に使ったダブルです。お隣のネイビーダブルは、カシミヤ100%のヘリンボーンストライプ。光の加減で縞柄が浮かびますが、カシミヤの艶っぽい表情が浮き上がるとドレッシーな印象で、フォーマルな席へ着ていくのにもよさそうです。左のコートはベルテッドのシングルバルカラー。ビーバー仕上げのような微光沢の起毛感は、ラグジュアリーな気分が漂いますが、これをベルトでキュッと結んでラフに着るのがお約束です。
「デ・ペトリロは戸賀のマストアイテム。軽くて着やすい上に、シルエットもエレガントなうえに色気もしっかり残してる。さっき話したけど、上質なカシミヤ素材は仕事でもプライベートでも、しっかりとインパクトを残してくれるアイテムなので、気合い入れて選んでください。」