
2019.11.01
ドレスシャツの凛とした空気は、フォーマルやビジネスに緊張感を与えてくれますが、着こなしには少々お硬い印象を与えることも。そんなとき、最高にドレッシーなのにほんのりモードなアヴィーノのドレスシャツが利くんです。
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / コットン&カシミア ワイドカラー シャツ
・デ・ペトリロ / ベルベット 3B ジャケット
・フランコ バッシ / ジャカード ビッグ ペイズリー タイ
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ ストレッチ ライトフランネル パンツ
・ムンガイ / リネンハンカチーフ
・フラテッリジャコメッティ / カーフタッセルスリッポン
最近はテーラードジャケットにクルーネックやカットソーなどを合わせる着こなしの幅も広がっているので、いざシャツを着てドレスアップという時に困ることもしばしば。一般的にドレスシャツはブロードやツイル、オックスフォードなど、高番手の糸を使った薄手で滑らかで光沢感ある素材のイメージですが、少々堅すぎる印象になりがちです。そんな時、選ぶべきシャツは、ほんのりモードを感じるドレスシャツはいかがでしょう。
今回ご紹介するアヴィーノは、カシミヤ混のドレスシャツ。こちらタッチは上質なネルシャツの風合いで、肌触りが極上に柔らかなんです。カシミヤらしい極細の毛羽感が、ふわりと軽く温かみも漂わせますので、冬場のドレスシャツとしては絶好の選択です。それでいて仕立てはもちろん、ドレスシャツの最高峰。フォーマルな席にも着ていけそうな美しい仕上がりとくれば、持っていて損はないでしょう。
これからのパーティシーズンに向けて、カシミヤ混のシャツにベルベットのジャケット、ネクタイはちょっと派手めのペイズリーを合わせ、モードを感じるスタイリング。カシミヤのほんのり繊細な毛羽感と、ベルベットの光沢がミックスしてうまく溶け込んでいるので、大人でも取り入れやすいモードのエッセンス。ポケットチーフも黒で締めたらフォーマルの感度も上がり、ラグジュアリーとモードが程よく同居しています。ドレスシャツだと白のイメージですが、こんなネイビーカラーのシャツにカシミヤ混の起毛素材を使ったら、大人のモードが完成です。
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / コットン&カシミア ワイドカラー シャツ
・デ・ペトリロ / カシミア混 コーデュロイ サファリジャケット
・キンロック / シルク スカーフ
・シープラス / 2プリーツ ストレッチ ウール混 パンツ
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー
次はノータイの大人モードスタイルも、ご紹介しておきましょう。これからの季節、大人のモードテクとして、シャツのボタンを2つ開けて中にスカーフを巻くのはいかがでしょう。アスコットタイ風に使うことでドレス感を漂わせれば、大人モードのスタイリングも簡単です。このテクニック、簡単なのに新鮮で誰にでも似合う小技なのですが、キザっぽく見えるようで意外と日本人は苦手みたいです。
そんなときこそアヴィーノのカシミヤ混シャツの出番です。ブロードのドレスシャツにスカーフを使えば、イタリア男の甘いスタイリングテクのようにも見えるのですが、ここで起毛感あるカシミヤ混シャツなら適度にドレス感を抑え、ギラギラしすぎない大人のイメージで着こなせます。テーラードジャケットを羽織るのが定番ですが、あえてサファリジャケットなどを選ぶと、よりドレス仕立てのシャツとのコントラストも引き立って、大人モードのイメージが際立ちますね。
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / オックスフォード ワイドカラー シャツ
・デ・ペトリロ / フランネル チョークストライプ 3B スーツ
・フランコ バッシ / カシミア 横綾 ソリッド タイ
スーツにブロードのシャツを着たらドレスアップは完璧。ですが、平日のビジネスなど、肩肘張らないスタイルで過ごしたいときは、オックスフォードやツイルなど、素材感ある生地のシャツを着ることが多いことでしょう。
サックスブルーのオックスフォードシャツをネイビーストライプのフランネルスーツに合わせれば、ブロードの白シャツよりもリラックスした印象です。Vゾーンを落ち着かせるために、タイも光沢系のシルク地より、マットな質感のものをセレクトしました。ここではツイル織りのカシミヤタイを使って、Vゾーンを落ち着かせています。
ここでのポイントはあえてポケットチーフをしないこと。本来なら白いリネンのチーフでも挿したいところですが、大人モード気分をプラスするため、あえてチーフをしないんです。タイドアップしているのに、それほど堅苦しくない印象を漂わせるための工夫。さりげないのに、大きな効果を発揮しています。
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / ブロード ワイドカラー シャツ /4ポイントハンド
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / ツイル ワイドカラー シャツ /4ポイントハンド
他、アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / ピンポイントオックスフォード ワイドカラー シャツ/4ポイントハンドをご用意しています。
ここまでご紹介してきたアヴィーノのシャツは、「8ポイントハンド」と言って、襟付け、袖付けなど、着心地に関わる重要な縫製箇所と共に、ヨーク、ボタンホール、ボタン付け、ガゼット、カンヌキ、前立てといった箇所を手作業で縫製しています。これはイタリア伝統のシャツの風合いを出すために必要な箇所だからだそうで、全てミシンで縫製してしまうと、硬くパリッと仕上がってしまい、柔らかなシャツの風合いが出せないのだそうです。
そこで今季から、着心地にそれほど影響しない箇所はミシンに置き換え、柔らかな着心地に関わる重要な襟付けと袖付け、それに耐久性あるボタン付けとガゼットを手作業で残した4ポイントハンドシャツ「AVINO NAPOLI 4 PASSAGGI A MANO」が登場しました。襟型はアヴィーノでもっとも人気のワイドカラー、ボディはBRリクエストの「MINORI」を使って、第2ボタンまではずしても胸元がはだけすぎないよう、ボタン位置の設定も改良されています。ナポリシャツの入門編としても、十分なスペック。素材もブロード、ツイルとピンポイントオックスフォードの定番生地が用意されています。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta Inc.) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Sasha (Bravo)