
2019.02.14
戸賀さんがディレクターを務めるナノ ライブラリーのセットアップスリーピースは、戸賀さんのお気に入りのカラーと、大人が着られるサイズスペックを備え、ノータイで着流すのに最適な一着が完成しました。
▲ ナノ・ライブラリー / ハイブリットジャケット
▲ ナノ・ライブラリー / ハイブリットベスト
▲ ナノ・ライブラリー / ハイブリットパンツ
▲ ナノ・ライブラリー / ナノフォルテクルーネックTシャツ ロングスリーブ
コットンスーツをTシャツで“着流す”スタイリングが一般的な昨今ですが、さっそく春夏の新作を身にまとった戸賀さん。コットン、しかもスリーピーススーツをTシャツでサラリと着流しております。しかも、その色、もしかして…。
「僕がB.R.ONLINEですっかりハマったトガベージュを、僕がディレクターをつとめるナノ・ユニバースのコットンスリーピースに採用してもらいました。他にネイビーとカーキもライナップされていて、どれもカジュアルに着られるカラーを選んでいるんです。この手のカジュアルスーツって、大人にはちょっと厳しいタイトなサイズ感が多いじゃないですか。そこを僕の体型でも着られるようにリサイズしてもらいました。かなり恰幅の良い方でも着られるのではないでしょうか。」
定期的にジムに通ってる戸賀さんは、胸板が厚い体型です。線の細い若者向けのカジュアルスーツは、大人の体型に合わないことを常日頃から口にされています。今回のコットンスーツは、戸賀ディレクションならではの大人のサイズスペック。お腹まわりが気になりだした大人でもラクに着られて、しかもスマートに若々しく見えるなんて、じつにありがたい。しかもジャケット、ベスト、パンツを単品セットアップで選べるので、ジャケットだけサイズアップ、パンツだけサイズアップなんてことも自由自在なんです。それが証拠に戸賀さんも、ベストはあえてジャストサイズで、X字型にタイトアップする“ストラッパート”という着方をしております。
「このセットアップを説明するのにカットソー生地とスーツ生地のいいとこ取りという意味で、ハイブリッドというキーワードを使っています。カジュアル素材とドレス素材のハイブリッドでもあるし、快適なのにきっちり見えるという意味でもハイブリッド。仕事着と遊び着の双方を行き来できる夢のスーツなんです。」
ぐっと二の腕にたくしあげた袖まくりの仕方や、素足履きはいつものことながらパンツの裾丈なんかも、着流しスーツの格好のポイント。仕事にも遊びにも着られるこのスリーピース、これからの季節はかなり使えそうですね。
「今回、じつは生地にもめちゃくちゃこだわってるんです。ほら、リネンのシワと違ってコットンのシワって、どうしてもみすぼらしいというか貧相に見えてしまいがちですよね。それをどうしても解消したくて。ストレッチを混紡した、しっかり厚手のオンスがあるコットンなんです。当然伸縮性が高いし、シワにもなりにくい。ゴルフに行くとき、ジャケットのシワを気にして助手席に脱ぎ置くのも面倒くさいじゃないですか。パンツの膝裏のシワも意外と入らないので、見た目もスマートだし。ネイビーカラーのモデルなら、タイドアップして仕事着にも着ていけるぐらいです。」
なるほど戸賀さんの思い入れがたっぷり詰まったコットンスリーピース、着こなし方も含めて参考になるところがいっぱいです。ちなみに、今日のインはニットではなくコットンTなところも、なにか理由が?
「よくぞ気づいてくれました。いつも白Tよりクルーネックニットのほうが大人のオーラが出せるなんて言っておきながら、今日はTシャツじゃねーかよっていうツッコミ待ちしてたんです(笑)。このTシャツは知る人ぞ知るナノフォルテ。僕がナノ・ユニバースと関わるようになった編集長時代、大人が着てかっこいいTシャツを作ろうということで展開してベストセラーになったモデルなんです。肉厚の素材を使っていて、シルエットも改良しました。毎年進化しているので、最新モデルは汗ジミが浮かない加工もされています。今日のモデルは長袖ですが、二の腕が逞しく見えるようにリブを長めにとったりもしてるんですよ。」
戸賀さん自慢の白T・ナノフォルテは、いまもナノ・ユニバースの大定番だそうですが、今日のコットンスーツも、これから定番化しそうな予感がしますよね。
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎