
2019.05.28
オフィスでのカジュアル化が年々加速するにつれて、とりわけ夏の時季はスーツで通勤するビジネスマンが減りつつあるようです。では、彼らはどんなスタイルで仕事をしているのか。その実態を紐解いてみましょう。
・ザ・ジジ / 2B ジャケット
・クルチアーニ / クルーネック ニット
・シープラス / 2プリーツ パンツ
・C.QP / スウェード スリッポン
大人のオトコの仕事スタイルが大きな過渡期を迎えています。日本では2005年からスタートしたクールビズが浸透し、夏季にネクタイをしないスタイルが一般的に。また米ニューヨーク、ウォール街の象徴、ゴールドマンサックス社は今年、「ドレスコードを緩める」ことを発表。必ずしもスーツでクライアントと打ち合わせる必要がなくなって
とはいえ、ポロシャツやカットソーだけで会議や打ち合わせ、重要な商談に臨むのかといえば、さにあらず。そこには新たなオフィススタイルが生まれています。それがジャケットをユルく着たスタイル。カットソーにグレスラ、足元にはモノトーンのスニーカー、そこにラペルの付いたジャケットをサラッと羽織れば多少ラフに着ていても、それなりに見映えがするものです。これをラグジュアリーなカジュアル=“ラグカジ”とB.R.ONLINEではよんでいます。
そもそもラグカジは、会社経営者やビジネスオーナーは昔からしていたコーディネートでして、決して奇をてらったスタイルではありません。ですが、だからこそどんな方にもすぐにマネできる着こなしと言えるのです。こんなラグカジで仕事をこなすことで、デキる感じが印象づけられることでしょう。
・デ・ペトリロ / 6B スーツ
・クルチアーニ / クルーネック ニット
・クルチアーニ / ショートスリーブクルーネックTシャツ
・C.QP / スウェード レースアップ スニーカー
ユルめのジャケットスタイルの中でも、重宝するのがセットアップ。スーツよりラフでいながら、ジャケット単体よりもお洒落な雰囲気を醸し出せるのが魅力。こんなセットアップの着こなしにも、先の“ラグカジ”の着こなしの法則が有効です。
まずジャケットのインナーには襟付きのシャツは着用しません。ネクタイをしないジャケットにシャツを合わせるのは、ベーシックスタイルすぎて、時に野暮ったく見える場合もあるため。インナーはあくまでクルーネックニットで統一すること。今までなら白Tだったと思いますが、今年はクルーネックニットにすることで、ワンランク上の男を演出できるんです。
また足元はスニーカーを合わせて軽快さをアピールしたいのですが、どんなスニーカーでもいいわけではありません。オススメはこちらの「C.QP」。白ソールの黒スエードタイプがクリース入りのコッパンやグレスラに絶妙な塩梅でキマるのです。同じ白ソールでも黒キャンバスでは、この大人っぽさは出せません。
ちなみにこのスニーカーはB.R.SHOP別注仕様のモデル。追加入荷しても足らないほど人気のスニーカーです。こんなふうに大人の仕事スタイルにはトレンドを入れすぎず、1点ほどで留めておくくらいが、ちょうどいいのです。
・クルチアーニ / ニット カーディガン
・マイストーリー / クルーネック Tシャツ
・シープラス / 2プリーツ パンツ
・C.QP / スウェード スリッポン
さらにジャケットを羽織りものと考えると、使えるのがニット。中でも着脱が楽チンなカーディガンはデキるオトコの最強のニットといえそうです。カットソー1枚では心許ないですからね。上質なカーディガンがあるだけで、ジャケット然として振る舞えるのです。
そんな時もパンツは腰回りユルめのプリーツ入りのグレスラ。そしてスニーカーは白ソールでアッパーにはスエードを配した「C.QP」がオススメです。”ラグカジ”のコーディネートテクがここでも使えます。トーンと質感を揃えることで、一見無造作に見えつつ、実にシックにまとまるのです。突然の来客にもしっかりと対応できるリラックスした新しいオフィススタイルをぜひ取り入れてください。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 鈴木泰之 / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : Hiro / Designer : 中野慎一郎 / Model : Alban Rassier (Donna)