
2024.10.10
こちらでも何度かご紹介しているフランク ミュラーといえば、「クレイジ アワーズ」や「ヴァンガード」など、インデックスが個性的なモデルが浮かぶことかと。ところが昨年誕生した「グランド カーベックス ピアノ」はなんと、インデックスなしという究極のシンプルデザインなんです。この時計の魅力について、戸賀さんが語ります!
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ 18KYG ¥3,795,000
かつては「一点豪華主義!」などとも言われましたが、今どきは「クワイエットラグジュアリー」や「ラグジュアリースポーツ」など、ラグジュアリーなんだけれども、それを鼻にかけることなく、あくまでカジュアルに、さりげなく使いこなすというのが主流です。
「コロナ後の時代になってからというもの、見かけではなく芯の強い男こそ本物という感覚が定着したように感じるんだ。そのせいかファッションもクルマも、見せかけのラグジュアリーより本質的な強さを求める人が多くなったように思う。それって言わば、本物、クラシック、エレガンスへの回帰なんじゃないかな。」
確かに、それまでならメッキで誤魔化してきた部分が剥がれ、本質重視、本物志向へと軸足が移ってきていることは、ライフスタイルのさまざまなフェイズで囁かれています。ド派手なロゴや色使いのカットソーよりも、シンプルな手縫いのシャツや、上質なカシミアのニットが好まれるようになったと感じることも、ここ最近増えています。
「時計も、本来は3針のシンプルなものが最も美しいよね。昨年、フランク ミュラーがリリースした3針のグランド カーベックス ピアノは、まさにその究極。メゾンのアイコニックなトノーケースに、揺るぎない自信を感じさせながら、現代的な力強いデザインを打ち出しているんだ。遠目にもわかるデザインで目を引いたフランク ミュラーが、こんなにシンプルなブラックフェイスの3針時計に着地したのは、まさにラグジュアリーを極めたと言えるものだね」
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ SS ¥1,650,000
クラシックなジャケットスタイルに合わせたYGのグランドカーベックス ピアノに続いて、SSの同モデルはカジュアルに白ニット&黒デニムのスタイルに。何気ないのに、しっかりラグジュアリーが薫るあたりは、ニットの質感同様、フランク ミュラーの精緻な作りならでは。
「もともとトノー型の腕時計って、ラウンド、スクエア、そして3つ目に持つような時計だと思うんです。それだけリッチで余裕があって、しかもまだ遊びたい人のための時計。どこか遊び人っぽいイメージが付きまとうのに、このグランド カーベックス ピアノはトノーでありながら、遊んでる感は抑えられていて、エレガンスが際立ってる。それというのも静謐なピアノブラックのフェイスのおかげなんだろうね。」
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ SS(ブラックPVD) ¥1,650,000
こちらはブラックPVDケースのグランド カーベックス ピアノ。黒で引き締めた表情ながらも、トノーケースの曲線が優雅さを醸しています。コーディネートも黒を基調に、スポーティなカジュアルスタイルにも似合う3針時計なのですね。
服って、その人を表すものって言われるけれど、クルマや腕時計は、さらにその人を表すもので、身につける人の経済力、職業、経歴、性格までも表すよね。黒を身につける人は、没個性のようでいて、実は主張が強い人。そういう観点からブラックPVDを選ぶ人は、ライフスタイルにこだわりのある人だと思う。妥協のないモノ選びをしたい人には、このブラックフェイスが刺さるんじゃないかな。」
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ 18KYG ¥3,795,000
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ 18KYG×SS ¥3,190,000
究極のシンプリシティを、トノーケースの曲線美に乗せたグランド カーベックス ピアノ。まるでグランドピアノを思わせるエナメルブラックの文字盤にはインデックス表示がなく、3針が静かに時を刻みます。こちらは2本ともYGケースですが、右はインナーカーベックス(インナーケース)にもゴールドを採用しラグジュアリーな印象。左はインナーカーベックス(インナーケース)をブラックにすることで、精悍さを引き立てています。
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ SS ¥1,650,000
▲ フランク ミュラー / グランド カーベックス ピアノ SS(ブラックPVD) ¥1,650,000
フェイスは上掲のピアノブラック。右ケースはSS(ステンレススティール)、左はブラックPVDとなっており、ケースカラーに合わせて針の色も揃えられました。
ブラック×シルバーのモダンな顔つきは、ドレスからカジュアルまで似合うデザイン。そこへトノーケースのエレガンスが色気を添えてくれる印象です。左のブラック×ブラックはピアノブラックのフェイスに、素材感の違いからブラックの針が浮遊するかのような視認性を誇っていました。
どのモデルも黒の艶に呼応するブラックパテントのカーフ×ラバーベルトをセットにしていて、黒の美意識を引き立てるかのような佇まい。今後、フランク ミュラーのマスターピースとなるべくして生まれたグランド カーベックス ピアノは、これまでのフランク ミュラー ユーザーはもちろん、シンプルなドレスウォッチファンからも高く支持されています。
フランク ミュラー
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Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎