
2023.07.06
ようやくショーツの季節が本番を迎えようという頃、もうとっくにショーツを穿き倒している戸賀さんに、その極意を伺いました。大人のショーツの選び方と着こなしのテクニックを、ブランド、色柄、コーディネートの3ポイントから教えてくれます。
▲ タリアトーレ / リネン&ウール 2B ジャケット
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 半袖クルーネック ニット (コットン)
▲ インコテックス / ストレッチ コットンサテン ノープリーツ ショーツ
自他ともにショーツ好きを認める戸賀さんは、夏場はほぼ毎日ショーツスタイル。ショーツのままジャケットを羽織って、軽快なビズスタイルもお手のものです。
「ショーツは大好きなので、冬が終わったらすぐに穿きたいんだけど、春先は夜になると寒いんだよね(笑)。その代わり、夏は毎日ショーツだね。昔より、大人のスタイルに受け入れられているし、仕事のときでも、いわゆる“ジャケ短パン“スタイルが通用する時代だからね。」
夏の戸賀さんお馴染みの半袖ニットにリネン混のジャケット。ここへインコテックスのショーツというのが今日の戸賀さんのスタイリング。ショーツとはいえ、イタリアの美脚パンツ専業ブランドならではの美シルエットは、ジャケットを羽織ったときに威力を発揮します。
「大人のボトムズは美脚が基本。なら、選ぶべき条件としてドレスパンツブランドなのがマストじゃないかな。腰回りはダブつかないし、裾丈も程よくて子供っぽく見えないところがいいよね。こういう時、足元はスリッポンに限るんじゃない?」
インコテックスならではの美脚シルエットを継承する細身のショーツ。クリースが入っているのでテーラードジャケットを羽織っても似合うというわけですね。
▲ インコテックス / ストレッチ コットンサテン ノープリーツ ショーツ (チャコールグレー/ネイビー/ライトベージュ)
インコテックスの「SLIM FIT」ショーツは、脚長見えするやや股上浅めのノープリーツ。ストレッチコットンサテンの微光沢で、膝上の丈感は短すぎず長すぎず、大人ショーツならではの絶妙なシルエットを描きます。
「製品染めならではの、こなれた印象ってところもいいね。右フロントにはコインポケット、バックポケットは左だけフラップ付きってところも、ビスポークパンツみたいなこだわりポイント。大人ショーツらしいエレガンスがあるよ。」
▲ フィナモレ / リネン カッタウェイカラー シャツ
▲ ベルウィッチ / ストレッチコットン ストライプ 1プリーツ リラックスショーツ
▲ マウロ・デ・バーリ / スウェード クロスストラップ ラバーソール サンダル
こちらはベルウィッチのショーツ。ちょっとゆったりシルエットです。それというのも人気定番「SAKE」の腰回りのシルエットを踏襲しているから。近頃はパンツのシルエットはワイド化傾向ですが、「SAKE」はその先駆者的アイテム。ショーツにもそれが表れています。
「ショーツって、流行を取り入れても、“流行りモノ”感を主張しないんだ。だからこそ流行りのワイド&リラックスシルエットが気にならないし違和感もない。それでいて、わかる人にはちゃんと伝わって、アップデートしていることをアピールもできるよね。」
リネンシャツを軽く羽織って、ラフにコーディネート。ショーツにはクリースが入っているので、ユルすぎず上品さもキープしてくれます。足元はレザーのサンダルにしたことで、程よいドレスダウンができました。ラグジュアリーなリゾートホテルのラウンジで寛いでいるかのようなスタイリングですね。
▲ ベルウィッチ / ストレッチコットン ストライプ 1プリーツ リラックスショーツ (ライトグレー/ライトベージュ)
ベルウィッチの人気定番「SAKE」の腰回りシルエットを踏襲しながら、ウエストゴムシャーリング&ドローコードで快適に穿ける「SAKE 1P」。ワンプリーツのクリース入りで、リラックスしたシルエットながら品の良い印象で穿きこなせます。
「コットンストレッチのウエストゴムシャーリングなのに、淡色ベースのストライプ柄だからこそ大人に似合うんだね。ワイドパンツは穿かないっていう大人は、多いと思うけど、こういう上品な素材で、しかもショーツなら穿いてみようかなって思えるんじゃない?」
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 リネン&コットン ミドルゲージ クルーネック ニット
▲ ジャブスアルキヴィオ / エアリーテクノコットン ノープリーツ リラックスショーツ
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー
ジャブスアルキヴィオのショーツは、薄手で軽いエアリーテクノコットン素材。ゴルフでもショーツを愛用する戸賀さんは、こちらのショーツにも注目しています。
「シャカシャカっぽさある素材のショーツだから、普段使いはもちろん、ゴルフをはじめスポーツ全般でも使いやすいよね。永久クリースが入っているから、アクティブスポーツから街着までこなせる便利なタイプ。街中でシックに着る時は、大人っぽくニットを合わせるほうがいいかな。それに時計とかアクセサリーにも気遣った方がいいよね。」
スポーティなショーツは、あえてスポーツを感じさせない着こなしを、という戸賀さん。トップスもあえてスポーツを感じさせないミドルゲージのサマーニットを合わせて、ラグジュリーな時計とアクセを飾っています。こういう小物の遊び方を愉しめるのも、大人の余裕あるショーツスタイルなんですね。
▲ ジャブスアルキヴィオ / エアリーテクノコットン ノープリーツ リラックスショーツ (ブラック/ネイビー/ベージュ)
ウエストはフルシャーリングでドローコード付き。細身シルエットで膝上丈、そのうえ永久クリース入りだけに脚長見えの効果もありそうです。汗をかいてもドライなうえに、乾きやすいナイロン×ポリエステル×コットンの混紡素材だから、しわになりにくいのもエレガントでいられる理由です。
「もう一点、このテのパンツにレースアップスニーカーは、スポーツ感が強く見えがち。革靴かレザーサンダル、スニーカーならスリッポンタイプを合わせるのが、大人見えさせるポイントだね。」