
2023.03.09
クラシックなスーツとは一線を隠すストレッチ素材のセットアップ。ビジネスでもディナーでも、あらゆるシーンで通用する便利なアイテムです。今シーズン、タリアトーレがリリースするストレッチコットンのセットアップスーツは、クラシックなスーツを着慣れた戸賀さんも積極的に着たくなる一着でした。
▲ タリアトーレ / ストレッチコットン 2B ジャケット (ブラウン)
▲ タリアトーレ / ストレッチコットン 1プリーツ リラックスパンツ (ブラウン)
オンからオフまで着まわせる気軽なセットアップが定着したことで、今年もセットアップ姿のビジネスマンマンが街に溢れそうな気配です。コートを仕舞う季節となれば、戸賀さんも仕事着としてセットアップスーツスタイルを着ることが多くなるのでは?
「たしかにタイドアップしてクラシックなスーツを着る機会は減ったけれど、そのぶんタイドアップの価値が以前より高まった気がするよね。ここぞのときのネクタイに特別感が宿った気がするんだ。その代わり、普段はこんなセットアップスーツが気楽でいい。周りはブラックやネイビーのセットアップが多いから、戸賀はあえてブラウンを選んだよ。」
今日の戸賀さんのセットアップスーツはタリアトーレ。コットンストレッチの滑らかタッチの機能素材は、雨の日も安心の撥水効果が施されています。パンツはウエストゴムシャーリングにドローコード付き。コードを前で結んで垂らしておくだけでも、リラックスした雰囲気です。
「ウエストにドローコードがあるだけで、雰囲気がぐっとこなれて見えるのは最近の服ならでは。それでいて遊び着っぽいワイドパンツじゃなくて、ちゃんと大人が着られて仕事に行けるように仕立てられていることは、膝下がしっかりとテーパードしていることからも伝わるよね。クラシックもわかっているデザイナーが手掛けているからこそ安心して着こなせるんだ。」
▲ タリアトーレ / ストレッチコットン 2B ジャケット (ライトブルー / ネイビー)
▲ タリアトーレ / ストレッチコットン 1プリーツ リラックスパンツ (ライトブルー/ネイビー)
カラーバリエーションは、上掲で戸賀さんが着用していてブラウンの他に、ライトブルーとネイビーがありました。ライトブルーは爽やかな初夏の装いに、ネイビーはオフィスにも着ていけそうです。
「ブラウンのセットアップは、なかなかに着慣れた感じが出せるので、夜も遊び慣れてる上級者向けかも。ネイビーは誰でも着こなせそうだね。ライトブルーも一見、上級っぽいけど、実はドレスシャツでこの手の色あいは着慣れているし、日本人の肌の色にも似合うので着やすいんじゃないかな。」
足元に白スニをあわせてればラグスポな気分ですし、レザーのスリッポンならビジネスに、エスパドリーユならリゾートっぽく装えます。まさにオールオケージョンに着こなせる万能セットアップなのです。
タリアトーレのコレクションから、戸賀さんがこの春注目しているのは、リネン混のジャケットです。ライトピンクのカラーは単色ではなく、リネンのスラブ糸が濃淡のピンク色を醸すメランジカラー。裏地を使わない一枚仕立ては、まるで軽~く羽織れるシャツのよう。
「ピンクの色出しが大人っぽくて日焼けした肌に似合いそうだけど、いかにも洋服を着慣れている大人のための服。昔、編集者の時に取材させて頂いた自動車評論家の徳大寺有恒さんとかが着ていそう。」
インに着たのはラベンダーのクルーネックTシャツ。パープル系のカラーをもってくるというのは戸賀さんならでは。こんな大胆なカラーリングでもブラックデニムで引き締めれば、誰でも上手に色遊びができるという好例でした。
▲ タリアトーレ / 三織混 チェック 2B ジャケット
▲ タリアトーレ / リネン 4B シルバーメタルボタン ジャケット
グラマラスな大人の男の色気を醸すタリアトーレのジャケットですが、戸賀さんは今季、色柄モノに注目しているそうです。ほかにもピックアップしていたのが、ブラウンチェックのリネンジャケットと目の覚めるようなブルーのリネンダブル。どちらも裏地を使わない軽い仕立てで、やはりシャツのように羽織る着方が似合います。
「前身にしか裏地がなくて、ホントに背中が1枚なのは夏にうれしいよね。このジャケットにパナマハットを被ってシガーを嗜む、若い頃憧れた大人の現代版って感じは、ウェルドレッサーで知られるオーナー、ピーノ・レラリオさんのイメージそのもの。どこかモードな薫りがありながら、若い人でも着こなせそうな絶妙な色柄は、さすがだよね。」