
2022.08.18
レザー目利きの戸賀さんに、この秋のレザー選びについて伺いました。定番のライダースからセレクトされるかと思いきや、いま注目しているのはアワードジャケット、いわゆる“スタジャン”なんだとか。ラグジュアリーでモダンなのに着やすい極上レザーの大人スタジャン。戸賀さんも愛用するサイレンスはBR別注モデルからお選びください。
▲ サイレンス / BR別注アワードジャケット / ¥129,800 (税込)
この秋、テーラードジャケットに代わるアウターを選ぶなら、ラグジュアリーなレザーというのがニューノーマル。とはいえもちろん、これから何年も着込んで慣らすような、ハードなレザーではなく、軽くてコンフォートなソフトレザーが良いでしょう。昨今のライダース人気が高いなか、その中でも戸賀さんはBR別注に注目しています。
「これはアワードジャケット、いわゆるスタジャン型のレザーブルゾンだね。スムースとスウェードのコンビ使いで、パーツもカラーも全部BRが指定した別注モデルなんだって。ひと目で革質が良いことはわかったけど、袖を通したら、めちゃくちゃ軽い!こんなレザーなら超ウェルカムだね。」
戸賀さんも愛用するレザーブランド、サイレンスにBRが別注したこちらのジャケットは、スポーティなのに上質を漂わせながら佇まいはとても上品。それもそのはず、身頃にはゴートスキンスウェード、ショルダーからスリーブまでをラムスキンと、極薄で極上のレザーを採用しています。元々リブ袖に入っていたラインを外し、シンプルにデザインしたのもシンプル&モダンを愛するBRならではの別注ポイントです。
「コンビレザーってところに躊躇するかもしれないけれど、じつはコンビ使いのレザージャケットって万能アウターなんだよね。スムースのライダースよりカジュアルだし、スウェードのブルゾンよりも若々しい印象。ほんのりユルめのシルエットもトレンド感を抑えているし、衿も袖もリブだから気軽さもあって誰にでも着こなしやすそうでしょ。しかもマイナス5才見えする、まさに大人にちょうどいいレザーなんじゃないかな。」
▲ サイレンス / BR別注 アワードジャケット (ブラック/ホワイト) / ¥129,800 (税込)
身頃は0.6ミリ厚のゴートスキンスウェード、ショルダー&スリーブは0.5ミリ厚のラムレザー。ともにこれまでより、ランクアップしたレザーを選びました。これを切り替えにしたコンビ使いのアワードジャケット(スタジャン)は、気軽さのなかにも確かな上質さが伺えるアイテム。
「ブラックのメタルパーツはシルバー、戸賀の大好きなホワイトにはゴールドパーツをあしらうという細かいオーダーがされているのも大人が好むポイントだね。懐かしさと新しさが同居していて、これぞ大人のスタジャンって感じじゃない?」
▲ サイレンス / BR別注 シングルライダース ブルゾン (キャメルライニング) / ¥198,000 (税込)
※10月発売予定
もうひとつはお馴染みのライダース。トガオシ。で何度もご紹介していますが、戸賀さんもサイレンスの黒いライダースジャケットを愛用されています。こちらの新作には0.7ミリ厚のラムレザーが使われていて、白の伝道師でもある戸賀さんにはぴったりな一着と言えるでしょう。
「今年3年目のサイレンスのライダースは、かなり体に馴染んでもう手放せない一着になってるよ。でも色が黒だから、そろそろほかの色も欲しいなと思っていたところ。やっぱり戸賀は白かな?うん、やっぱり革質はこれもいいね。」
そう言いながら袖を通そうとした戸賀さん、「え、これってキャメル?」と気付かれた様子。そうなんです、後ほどきちんとご紹介しますが、こちらのライダースはインナーにキャメルヘアが使われていまして、表も裏もゴージャスな一枚なんです。
「キャメルヘアって、裏地に使うとめちゃくちゃ温かいのはもちろんなんだけど、着込んで味が出てきた頃が最高なんだ。若い頃、自動車評論家の徳大寺有恒先生を担当していたんだけど、先生のキャメルヘアのコートがめちゃくちゃカッコよくて憧れたもの。今回は、ラムスキンのライダースにキャメルヘアのライニングなんて、すごい贅沢。レストランのクロークや飛行機に乗るとき、脱いだら裏返して渡したくなるよね(笑)」
▲ サイレンス / BR別注 スウェードシングルライダース ブルゾン (キャメルライニング) / ¥198,000 (税込)
もう一着、ボルドーのゴートスウェードにも袖を通してみました。落ち着いた色味と、モダンなライダースとの組み合わせは、いかにも大人の風格ですね。
「ボルドーのスウェードって、絶対一着目じゃない感があって、何着も着てきた大人のアイテムって感じがするよね。毛足の美しさはもちろんだけど、とにかくしっとりやわらかな着心地は誰に見せることがなくても、着ているだけで充実感が得られそう。ひとりドライブに着ていくのに最高だし、隣にパートナーがいたら、きっと触らずにはいられないんじゃないかな。」
こちらのスウェードも先程のアワードジャケットに使われていた0.6ミリ厚のゴートスキンスウェード。戸賀さんが仰るように、美しい毛足が極上スウェードを物語る、誰が見てもリッチな一着です。もちろん各部の仕様はBR別注ならでは、その詳細は、以下を御覧ください。
▲ サイレンス / BR別注 スウェードシングルライダース ブルゾン (キャメルヘアライニング)
▲ サイレンス / BR別注 シングルライダース ブルゾン (キャメルヘアライニング)※10月発売予定
共に¥198,000 (税込)
ライダースのライニングはキャメルヘア仕様。じつはこのキャメルヘア、イギリスで1767年に創業した老舗にして名門ジョシュアエリス社の素材を採用しています。イタリアのサイレンスとイギリスのジョシュアエリスが手を組んだスペシャルなモデルに。もちろんメタルパーツはすべてゴールド、胸ポケットを排して袖をジップからスナップボタンに変更している点もBR別注モデルの証ですね。
「このモダンさとエレガンスさがあるところがサイレンスならではの魅力。デニムに合うのはもちろんだけど、グラスラに合わせた着方が似合うのも大人ライダースと呼ばれる理由だよね。さらに素材も極上とあったら、今年トレンドのライダース選びの有力候補になりそうだよね!」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎