
2021.11.04
「バッグは男のステイタス」と公言する戸賀さんが日常使いするのは、イタリア・フェラーラのレザーファクトリー、ダニエル&ボブ。シンプルながら使い勝手のよいデザインに加えて、革質の良さが選びのポイントなのだそうです。
今日の戸賀さんのバッグはダニエル&ボブ。イタリアのフェラーラに工房を構える小規模なレザーファクトリーです。日本に紹介されてから約20年ほどでしょうか。以前、戸賀さんが関わってきたファッション誌でも紹介される機会が多かっただけあって、よくご存知です。
「メンクラ時代から、何度も取り上げたバッグブランド。有名なのはハンドルとショルダーストラップが付いたジャスミンとかクロドーロっていうモデルだと思うけど、個人的には洗練されたデザインのこのモデルが一番好き。垢抜けているし、シンプルなトートだけど使い勝手がいいんだ。今回リニューアルされたんだね。」
定番トートの「トトーナ」をベースに、新作は荷室内にワイドフラップが取り付けられました。台形にモディファイしたり、開口部を閉じられるようになったことで、荷物を見られる心配がなくなり、公共交通機関を利用するときに有り難いですね。
「革質の良さはイタリアのレザーファクトリーならではで、アンコンジャケットに使われるような構築的な一枚仕立てが特徴。アルチェと呼ばれる細かいシボのあるグレインレザーは、高級感もあっていいんじゃないかな。これ一枚革に見えるけど裏地に改めてスエードを張っていて、しっかりハリのある素材感にしているんだって。だからこんなに革がやわらかいのに自立するんだね。」
たしかに革質はくたっとしているのに床置きしてもしっかりと立ち上がり、むしろ長いハンドルのほうがふわりと床にタッチするほど。底鋲付きなので安心して持ち歩けるところも、お仕事バッグとして人気となった理由なのでしょうね。
▲ ダニエル&ボブ / トートバッグ ニュートトーナ38
▲ ダニエル&ボブ / トートバッグ ニューアルビゼ28
▲ ダニエル&ボブ / トートバッグ ペネロペ
▲ ダニエル&ボブ / ショルダーバッグ オテッロ
「このニュートトーナのいいところは、雑誌でもポーチでもノートPCでも、いまならタブレットかな。なんでもかんでも放り込んで持っていける。エディターズバッグと呼ばれて、すごく流行ったことを覚えているよ。一泊ぐらいの出張とか、温泉宿ぐらいなら、これひとつでいいんじゃないかな? それにしてもダニエル&ボブは、メンクラ時代から変わらず、いろんなバリエーションがあるんだなぁ。」
いつでもダニエル&ボブのバッグはバリエーションも豊富です。縦型トートの「アルビゼ」、 定番トートの「ペネロペ」、そしてサコッシュにもなる3wayショルダー/ポーチの「オテッロ」まで、今回は戸賀さんも絶賛するアルチェレザーのシリーズにフィーチャーしてみました。
「気軽に持ち歩ける高品質。日常使いするバッグは多少ぶつけたり傷つけたりしても、気にならないほうがいいからね。アルチェは傷がつきにくいうえに、ついても目立ちにくいし、むしろ多少傷がついたらそれが味になるレザーともいえる。使い込むほど魅力的になるレザーバッグって、やっぱり革質第一だよね。リッチな大人はデザインやブランドだけでなく、品質を見る目もあるべきだよね。」