
2021.06.10
トップスがシンプルになってくるこれからの季節は、パンツがスタイリングの重要なポイントになってきます。昨今は、シルエットやディテールに個性あるパンツも続々登場。戸賀敬城も、さっそく取り入れていました。
▲ ピーティートリノ / テクノコットン ノープリーツ スソZIP パンツ (Active)
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 クルーネック ニット (コットン)
このところパンツ選びがお洒落のポイントなのは言うまでもありません。伸縮素材で細身テーパードっていうのはわかるんですが、もうひとつポイントがあるといいなと思っていたら、戸賀さんが裾にジップがあしらわれたパンツを穿かれていました。それって、どこのパンツですか?
「PTトリノのアクティブは、ユーティリティなデザインを取り入れたシリーズ。これまでずっと愛用してきたPTだから、信頼しているブランドだけど、アクティブはしっかり時代をとらえた+モードなパンツだよね。シワになりにくいテクノファブリックを使っていて伸縮性アリ。やりすぎないポイントデザインも入ってる。これが、何気に目を引くんだ。」
こちらはチノパン?と思わせて、細身テーパードの九分丈シルエット。裾にジップがあしらわれていることがわかります。たしかにコレ、裾に目が行きますね。
「ここにジップが入ってるだけで、野暮ったいチノパンとは全然違う印象だよね。黒いテープがアクセントになっていることを見てほしくて、カラバリには黒もあったけど、このライトベージュを選んだんだ。コットンとナイロンの混紡だからパリッとしていて張りがあって、シワもつきにくい。足首がちょうど覗く裾丈だから、これかの季節にもぴったりじゃないかな。」
最近よく目にする、やりすぎなデザインパンツと違って、適度なワンポイントで利かせるさじ加減はPTならでは。大人が穿くデザインパンツは、このぐらいが上品ですよね。
▲ ピーティートリノ / テクノウール ギャバ ノープリーツ カーゴパンツ (Active)
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 Vネック ニット (コットン)
もう1本、戸賀さんがセレクトしたアクティブはカーゴパンツ。こちらは裾ではなく、カーゴポケットがポイントですね。
「去年ぐらいからカーゴパンツを推してるところがちらほらあるけど、さすがに昔穿いた軍モノのカーゴは太くてズルズルだし、大人には似合わないよね。そこへきてこのカーゴは大人が穿くのに嬉しいポイントが揃ってるんだ。サイドにある縦ジップのポケットが目が引くと、マチ無しのカーゴポケットに自然と目も行く。ここがシルエットを崩さないポイントってことをアピールできるんだ。丈もほどよく短くて足首が覗くところがイイよね!」
あとでよく見せてもらったら、カーゴポケットのフラップはベルクロでぴったりくっつく仕様になっていました。ちょっとした心遣いで、軍パンにありがちなフラップがハネてしまうのを防いでくれるので、シルエットが美しく保てるんですね。
「シルエットはPTのSWINGに近い、ほどよい細身。普段からPTを愛用している方なら、安心して穿けるはず。ちなみに戸賀は、このままゴルフに行く気満々です (笑)」
▲ ピーティートリノ / ストレッチ ナイロン ノープリーツ スソベロクロ パンツ (Active)
PTアクティブのラインナップは、裾ジップ、カーゴのほかに、裾ベロクロのタイプもあります。ちなみにベロクロタイプは、ポケットがジップになっていて、ちょっとモダンな趣ですね。どれも適度な九分丈で、この夏の大人パンツに相応しい印象です。それと戸賀さん曰く、大人の九分丈は色気のオーラを醸すのにもいいそうです。
「足首を覗かせるのって、女性のスリットと同じで、色気のオーラを醸すのに最適なんだ。足首って男女を問わず、きゅっと締まってるほうがスタイルよく見えるように、パンツの裾からキュッとヌードな足首が覗いてると、ついつい目がいっちゃうように、足首が覗く丈は男女問わずウェルカム! いつまでも枯れない男でいたいなら、足首は絶対に出したほうがいいよね。」
なるほど、ローファーやスリッポンを素足履きする戸賀さんが、いつまでも若々しいのはそういうわけだったんですね。
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎