
2020.09.03
すでにB.R.ONLINEで何度かご紹介しているポール&シャーク。今季の新作には街で着られるシックなカラーバリエーションが揃っています。羽織るだけで簡単にラグスポ感がチャージできるこのブランド、戸賀敬城もしっかりチェックしています。
▲ ポールアンドシャーク / ジップアップ ナイロン ブルゾン
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 タートルネック ニット (カシミア&シルク)
▲ ピーティートリノ / バイストレッチ アクティブウール ノープリーツ スソZIP パンツ
昨年日本に上陸以来、確実にファンを増やしているポール&シャーク。自社開発されたオリジナルのテクニカルファブリックを採用したラグジュアリースポーツブランドとして、ヨーロッパでは広く認知されています。富裕層の間では知られたブランドですが、日本ではまだ知る人ぞ知るといったところ。ヨーロッパのコレクションやメゾン取材経験豊富な戸賀さんも、ポール&シャークについてはよくご存知です。
「ポール&シャークって、ピッティ ウォモの会場のメインパビリオン入ってすぐの場所にブースを構えているんですが、そこってビッグメゾンじゃないと絶対に押さえられない場所なの。ミラノのモンテナポレオーネに店を構えていて、高級百貨店リナシェンテでも取り扱われているのに、なかなか日本に入ってこなかったのが不思議なぐらい。」
1975年に創業したこのブランドは、いまや世界73カ国400店舗以上を持つビッグレーベル。元々ニットファクトリーでしたが、のちにマリンスポーツウェアの領域で躍進しました。いまでは多くのチームがポール&シャークをユニフォームに正式採用しており、ポール&シャークも自社艇を所有して参戦しています。ヨーロッパでヨットレースといえば、F-1やポロ競技と同じぐらいステイタスが高い人気のスポーツです。競技者が富裕層ばかりなので、誰もが知るラグジュアリーメゾンが多数スポンサードしています。
「海外でマリンスポーツは、成功した男の証。有名ブランドの社長はほとんどヨットを所有してるし、週末になると地中海やアドリア海の島々に遊びに行くのがステイタスなんです。僕も巨大なクルーザーに何度も招待されました。街でポール&シャークを着ていると、アイツもしかしてどこかの金持ち?みたいに見られるし、めちゃくちゃ威張りも利くブランド。日本でもリッチなひとたちの中には知ってる人が少なくないので、ヨットハーバーやゴルフ場ならわかってもらえるはず。これから、もっともっと知られていくブランドでしょうね。」
▲ ポールアンドシャーク / ジップアップ ナイロン ブルゾン
▲ ポールアンドシャーク / ジップアップ ブルゾン
▲ ポールアンドシャーク / スナップボタンフロント ナイロン ブルゾン
▲ ポールアンドシャーク / ジップアップ ブルゾン
そろそろ秋冬の服を考えたいところですが、外出着は部屋着にサッと羽織れるぐらいがちょうどいいのが今の本音です。そうなると機能的なスポーツアウターが大本命というわけで戸賀さんは、ラフに着られるのにラジュアリーなイメージあるポール&シャークに注目されているのだそう。
「なんてことのない普段着に合わせるだけでも、左腕のブランドロゴがあれば簡単にラグスポなイメージになれる。カラーバリエーションも、ありがちなスポーツブランドのビビッドな原色系じゃなくって、大人っぽいもの揃っているから街中でも着こなしやすいし。銀座の街を歩けるスポーツウエアって、なかなか無いんじゃない?」
マリンスポーツウェア出自とはいえ、コレクションはジップアップブルゾンやシャツブルゾンなど軽快なラインナップが揃います。ポケットも大容量で手ぶらスタイルでいけますし、防水・防風などの機能性とともに携帯電話の電磁波保護シールドを採用したポケットが付くなどいたれりつくせり。
「秋冬の街着として有名なラグジュアリーなスポーツブランドって、ここ数年代わり映えがしないですよね。もうそろそろ、テカテカのナイロンアウターは食傷気味だろうから、新しいブランドウェアが欲しいと思っている頃。そんなときにポール&シャークは、確実に“勝てる”ブランドですよね。ヨットに乗らない、陸サーファーならぬ陸ヨットマンとして、日焼けして着てほしいですね。」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎