
2019.12.12
重たいアウターは苦手というより不要という戸賀敬城が、この冬、注目しているアウターがあるのだそう。それはダウンベストにニットスリーブを組み合わせたハイブリッドなコンビブルゾンです。都会の冬を温かく過ごせて、しかもラグジュアリーなスポーツカーのドライビングシートでも快適な一着。戸賀さんのワードローブに、新風を吹き込みそうです。
▲ ヘルノ / シルク&カシミア コンビ カシミアニット ブルゾン
都会のリッチな大人のスタイルに、重たい防寒アウターは少々トゥーマッチ。クルマ移動をメインに仕事に夜遊びに励むならコートすら不要なぐらいです。たまの週末に郊外へドライブに行くとき、ラグジュアリーなコートやダウンをリアシートに用意しておく程度で十分なんですよね。
真冬でも靴下を履くことのない戸賀さんにとってはなおのこと。普段から、重たいアウターを着ているところを見たことがありませんが、そんな戸賀さんが今シーズン注目しているアウターがニット&ダウンのコンビブルゾンなのだそうです。
「素足で生活できる都会で防寒着は必要ないけど、ドライブ先の箱根ではダウンを着ますよ。でもスポーティすぎるダウンジャケットは好きじゃないので、冬のアウター選びが難しかったんだけど、これなら街でもクルマでもスマートですよね。」
ヘルノの「リゾート」ラインは、朝晩の寒暖差があるリゾート地や、空調の調整が難しい機内などで着るのに相応しい、機能性とラグジュアリーを両立したコレクション。こちらのコンビブルゾンは、シルク&カシミアのシェルにダウンを封入。衿と裾、袖のニットに使われるカシミアは、1867年創業というスコットランドの老舗トッド&ダンカンの糸を採用。ジップのトリムにアルカンターラを使っていたりと、ラグジュアリーな仕様がてんこ盛りで戸賀さんも納得です。
「袖裏が付いているので着るときに滑りがよくて、ニットというよりブルゾンの着心地。しかもトゥーマッチスポーティじゃないところがいいね。ダブルジップなら開け方で動きも出せるし、名門ゴルフ場にも着ていけそうじゃない?」
▲ エンメティ / 別注GART ニットスリーブ ムートンコンビジャケット
レザーが人気のエンメティも、コンビダウンをリリースしています。モデル名「GART」は、リブニットのスリーブにナイロンシェルのダウンボディを組み合わせた、コンパクトなシルエットが特徴です。しかもこちら、フロントとフードのトリムにムートンを使ったラグジュアリー仕様。戸賀さんが惚れ込んで、自らがディレクターを務めるナノ・ユニバースではカラー配色を別注して取り扱いが決定。
「シルエットがきれいで、コンパクト。ラグジュアリースポーツカーのシートにも似合いそうなところがいいね。冬のドライブにダウンジャケットは、モコモコ過ぎて運転しずらいんだけど、こいつは袖がリブニットでぴったりフィットする。メルセデス、BMW、アウディあたりの、ジャーマンスリーのシートにも似合うんじゃないかな。」
▲ エンメティ / GART ニットスリーブ ムートンコンビジャケット
こちらは上掲エンメティの色違いとして黒をラインナップ。いずれのコーディネートも白パンと合わせる、ウィンターホワイト使いが戸賀さん流です。足元は素足にスリッポン。クルマ移動で5分と外の寒気に触れること無く過ごせる都会の冬は、このぐらいの装備で十分なのです。
「冬アウターはそうでなくてもトップスが重く沈みがちなので、白パンでコントラストをつけるのはいつものこと。でもニットとダウンのコンビブルゾンならトップスが重たくなりすぎないところがいいよね。インは薄手のクルーネックニットで十分温かいよ。」
▲ ムーレー / デタッチャブル フード&ニットスリーブ ダウンブルゾン
ラグジュアリーダウンブランドのムーレーからも、今季はニット&ダウンのコンビブルゾンがラインナップされています。フロントはダブルジップ&ボタン仕様で、フードは取り外しも可能です。ダウンのボディはシャイニーナイロンの艶っぽいシェルを使い、ニットスリーブにはカシミヤを混紡。ベーシックカラーのネイビーと、トレンドカラーのグリーンをラインナップ。
「この冬は、ヘルノ、エンメティ、ムーレーと、僕の好きなブランドが3社ともコンビブルゾンをリリースしていて、どれを買おうか迷い中。ダウンベストとニットとのフェイクレイヤードっぽく見えるギミックは、大人が選ぶデザインとしての存在感が十分だし、ダウンもニットも素材が吟味されているから、これ一着でラグスポな印象。真冬に4シーターのカブリオレを全開でドライブできるトップスとして太鼓判。」