
2019.05.14
デッキシューズといえば、夏の海辺のリゾートで履きたいカジュアルシューズの定番ですが、これを鹿革=ディアスキンに乗せ替えたら、スーツの着くずしにも使えるぐらいにエレガントでカジュアルな一足が誕生しました!
・パラブーツ / デッキシューズ
・ザ・ジジ / 2Bスーツ
・グランサッソ / クルーネックニット
・ブラン / サングラス
スーツをカジュアルに着るためには、インをクルーネックのニットにすることと、足元をカジュアルなスリッポンに履き替えるのが基本ですよね。ニットはスーツとのマッチングを考えて、上質素材でベーシックなものを選べばOKですが、足元のチョイスはかなり重要です。それというのも靴はスタイリングセンスを表す重要なポイントだから。イタリアンなスリッポンでドレッシーにまとめるもよし、白スニでさらりと今風のラグスポにまとめてもいいと思いますが、ここでは、あえてデッキシューズという選択肢をおすすめしたいのです。
デッキシューズと言っても、いわゆる普通のデッキではマリンな気分が抜けません。ご紹介したいのは、パラブーツ定番デッキシューズ「バース」のディアスキンバージョンです。こんなふうにブラウンのスーツに合わせても違和感なく、しかもディアスキンならではのシボ感がカジュアルな雰囲気で、足元を軽快に魅せてくれるんです。しかも、このレースアップの飾り紐がスーツのエレガントな雰囲気に合うんですよね。このコーデ、誰にでも簡単に真似できるし、しかも新鮮味満点です!
ディアスキンのデッキなんて意外かもしれませんが、じつは昨春すでにパラブーツで登場していました。その際はボルドーとグリーンだったので、今季はシックに履ける黒と白を揃えました。
ライニングを省いた一枚仕立てのディアスキンは、耐久性がありながらやわらかく足を包み込みます。しかも意外とドライな素材感は、蒸れやすい靴内を快適に保ってくれますし、高温多湿な日本の気候にあっているとも言えそうです。「黒」は、光に当てるとほんのり色褪せて見えるので、デニムやチノなどカジュアルなスタイリングにも似合うはずです。
・パラブーツ / デッキシューズ
・アルフレッド / クルーネック ニット
・ナンバーエム / 1プリーツ パンツ
こちらは進化系のグレスラに白のデッキでシンプルな大人カジュアル。白シューズは足元から軽さを際立ててくれますが、デッキになるとスニーカーやスリッポンよりマリンな気分が高まって、リゾート感を添えるスパイスになってくれます。その際は、もちろん素足履きが基本ですが、パンツの丈をくるぶしが覗くぐらいの9分丈で合わせるのがポイントです。
白の足元が流行中の今こそ、まわりとカブらない白靴選びにディアスキンのデッキシューズは有効というもの。白スニより格上のエレガンスがありながら、スムースやスエードのスリッポンより気軽に履けるのは、見るからにやわらかなシボが浮くからこそ。「ドレスとカジュアルの中間」がキーワードになっている昨今のメンズトレンドには、ど真ん中と言えそうです。
上掲の黒と一緒に登場した白のディアスキンデッキシューズ。マリンソールを合わせた軽快な履き心地と、見るからにやわらかそうな鹿革「CERF」との組み合わせは、夏の海辺から都会のカフェテリアまでオールマイティ。しかも真っ白ではなく、ほんのり乳白色なので、イタリアンな雰囲気というよりアメカジ風の気軽さが漂います。
パラブーツ / スウェード Uチップ シューズ
左: CHAMBORD / ネイビー
中: CHAMBORD / ダークブラウン
右: AVIGNON / ダークブラウン
最後に、ディアスキンのデッキ以外にも、今季オススメのパラブーツをご紹介しましょう。パラブーツといえば、Uチップ靴が定番ですが、上の右は「アヴィニヨン」、真ん中と左は「シャンボード」どちらも、このブランドの人気定番です。共に外羽根Uチップですが、モカ縫いや底付け、ソールの仕様が異なっています。
ステッチモカの「アヴィニヨン」は、見た目にもスリムで甲が低く、スーツにも合わせられるぐらいスマートです。対して「シャンボード」はUが盛り上がったつまみモカ。トゥも丸くボリュームがあり、甲も高いのでジャケパンスタイルに似合います。とはいえ、ともに「ドレスとカジュアルの中間」を地で行く大定番だけに、活用範囲は幅広くシーズン問わず履けるシューズなので、いまあらためて再評価されています。毛足の短い「ベロアレザー」と呼ばれるスエードアッパーも程よいドレカジ風味ですので。初めてのパラブーツの方はもちろん、2足目、3足目としてもいかがでしょうか。
Paraboot SHOP
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Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta Inc.) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Anton Wormann (Image)