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トガオシ。Vol.374大人の夏の正装はドレス顔のコットンショーツ

2025.07.03

初夏の声を聞かないままに、もうすでに盛夏のような7月ですが、戸賀さんも毎日ショーツ姿が板についていますしデイリーなものになりました。今年のショーツ選び、着こなしポイントについて聞いてみました。


「ジャケ短パン」で魅せる大人のショーツ術

ボリオリ / ウール ホップサック イージージャケット ¥121,000
ロレンツォーニ / Cool Cotton ショートスリーブ Tシャツ ¥31,900
ピーティートリノ / ストレッチ ライトコットンギャバ ショートパンツ ¥36,300

戸賀さんにとって、ショーツは春から秋までの定番服。この時期はオンもオフもエレガントなショーツスタイルが颯爽としています。単に「暑いから」とか「休日だから」「ラクだから」という理由で選んでいないので、こんなふうに板に付いたセレクト&着こなしができるのでしょう。大人の夏の正装ショーツは、こんなふうに着たいと思わせてくれます。そんな戸賀さんに、今年のショーツ事情を伺いました。

「以前はカラーショーツのトレンドもあったけれど、今年はベーシック&シンプル系のコットンショーツがいいかな。梅雨もあってないような日本では、夏の酷暑はもはや特別なものじゃない。むしろコットンショーツをスラックスと同じように、スタイリングに取り入れていいんじゃないかな。」

今日、戸賀さんが穿かれているのは、ピーティートリノの「バミューダ」シリーズ。バミューダパンツを現代的にアレンジしたものゆえ、ビーチパンツやカーゴショーツといったカジュアル系とは異なり、ミリタリー由来のコロニアルスタイルにも通じる大人向けのショーツとなっています。

「スラックスをただ短く切っただけじゃ、こうはならない。ちゃんとショーツ用のシルエットを計算してるよね。センタークリース入りだから、視覚的にも脚長効果。ローファーが似合うし、ジャケットを羽織ってもサマになる。相手にもよるけど、仕事の席で穿いても相手への敬意があるって、感じてもらえるよね。」

白ジャケットにネイビーカットソー、そしてブラックの「バミューダ」というスタイリングの足元は黒ローファーをセレクト。確かに品もよく、夏場のオフィスやクライアントとの打ち合わせ、いま時分、毎日のように開催されている展示会などに出席するのにも、ちょうどよいスタイリングかと。

「カラーショーツだとリゾート色、休日色が強くなりがち。ベーシックカラーなら平日に堂々と穿ける。足元がローファーやスリッポンになると、大人のドレス色もつくしね。”ジャケ短パン”って、ヨアソビにも丁度いいし昼夜を問わないスタイリング。若い人のショーツスタイルとは一線を引けるスタイリングだと思います。」

ミリタリー由来ゆえの大人のドレス顔ショーツ

▲ ピーティートリノ / ストレッチ ライトコットンギャバ ショートパンツ ¥36,300
( ホワイト/オフホワイト ) ( ブラック/ダークネイビー )

ピーティートリノの「バミューダ」は、ショーツでありながら通常のドレスパンツと同等の仕立てとディテールが詰まった一本。フラップ付きのコインポケットに、ポケット口にあしらわれた手縫い調のAMFステッチ、ピンループが付属するなど、細部まで作り込みが行き届いています。

「すごく細かいけど、裾が開きすぎないこのシルエットが絶妙。細すぎてもだめだし、太すぎはもっとダメ。大人のスタイルを意識して設計されてることがよくわかるんだよね。」

素材は薄手コットンギャバジンにストレッチを効かせています。製品染めにより表面に穿き込んだような風合いとソフトな素材感で、ほどよく細身のシルエット。街でもリゾートでも品よく穿ける膝上丈で、ブラック、ダークネイビー、ホワイト、オフホワイトの全4色をラインナップしています。

選びの決め手は“パンツ専業”ならではの仕立て技

セッテフィーリカシミア / BR別注 リネン&コットン クルーネック ニット ¥52,800
インコテックス / ストレッチ コットンライトギャバ ショートパンツ ¥39,600
シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000

先ほどの“ジャケ短パン”ともうひとつ、戸賀さん流ショーツスタイルをご紹介しましょう。こちらはサマーニットとコットンショーツとのワントーン合わせ。リネン混のロングスリーブニットに同系色でショーツを合わせて、足元は軽快にスリッポンタイプのスニーカーをセットしました。エアコンの効いた室内では半袖よりも、こんなリラックスしたニットスタイルのほうが、戸賀ならではの大人っぽさを引き出せますね。

「夏場、冷房の効いた室内、リゾートホテルのラウンジなんかでは、見た目にもエアコン対策にも大人は長袖を着ているほうがいい。そんなときに、大人のドレスカジュアルに合わせるショーツが、かなりのカジュアル短パンってのはいただけないからね。ピーティーもインコも誰もが知ってるドレスパンツのファクトリーメイド。だから、安心して穿けるんだ。」

ピーティー トリノと並んで戸賀さんが自信をもっておすすめするこちらは、インコテックスのカジュアルライン「インコテックス スラックス」。「イタリアパンツの雄」との異名を持つパンツ専業ブランドだけに、圧倒的な美シルエットの大人顔コットンショーツです。

「大人の即戦力ショーツとしては、さっきのピーティーと、もうひとつインコテックスは絶対マスト。ドレス系スラックスの技術でコットンショーツを仕立てているから、外すことがないんだよね。子どもっぽさを払拭するためにも、ショーツはブランドで選ぶべきじゃないかな。」

イタリアパンツの雄ならではの余裕シルエット

▲ インコテックス / ストレッチ コットンライトギャバ ショートパンツ¥39,600
( オフホワイト/ライトベージュ/ネイビー )

言わずと知れた、イタリア美脚パンツの代名詞として知られるインコテックス。そのカジュアルライン「インコテックス スラックス」の名作100番モデルのショーツは、やや浅めの股上と自然なテーパードライン、膝上の丈感が織りなすシルエットがまさに“大人顔”。ストレッチ入りの薄手コットンギャバジン素材で夏でも快適なうえ、ガーメントダイによる風合いがこなれた表情を演出しています。

「カジュアルだけど仕立てに手抜き感はなし。細かいところまで、やっぱりちゃんと作られてる。穿くだけでサマになる理由って、こういうところからくるんだろうな。」

28インチから揃うサイズ展開は日本人の大人のためにもありがたいラインナップ。ブラック、ベージュ、オリーブの3色で、あらゆるショーツスタイルに応えてくれます。シンプルですが奥行きのある夏の即戦力ショーツは、ピーティー or インコで決まりですね。

CREDIT

Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦

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