
2025.02.20
街中はもちろんオフィスでも、テーラードジャケットに代わる大人のアウターはレザージャケットが主流の昨今、2着目のブランド探しが課題の様子。おまかせください、戸賀さんはちゃんと次くるレザーブランドに、しっかりと照準を合わせています。アムステルダム生まれの「ARMA(アルマ)」は、イタリアンレザーとはひと味違う、エレガントでモダンなレザーブランドです。
▲ アルマ / Lamb Silky ショートレングス ブルゾン ¥154,000
▲ セッテフィーリカシミア / Baby Cashmere タートルネック ニット ¥124,300
▲ ロイ ロジャース / ジャージーデニム パンツ ¥35,200
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
日常的にはテーラードジャケットより、ライダースなどのレザーを着ることが増えた都会の大人は少なくないのではないでしょうか。戸賀さんも、その一人。いつも打ち合わせや撮影には、レザーを羽織ってこられることが多くなったように感じます。そうなると、やはり人とはカブらない、オリジナリティあるブランド選びがしたくなるのも頷けるというものです。
「ジャケット代わりにライダースで出社する経営者や士業、クリエイティブな仕事の人たちが戸賀の周りでは増えてきてる。そうなるとブランドどころかモデルまでカブることも、ありそうだよね(笑)。2着目、3着目のレザーを考えたい人は少なくないのでは?」
そう話す戸賀さんがいま注目するレザーブランドは「ARMA(アルマ)」。BRでは昨秋からコレクションに加えている新進ブランドです。ラムレザーのジャケットは、裏地がない一枚仕立てのトラッカー型のデザイン。適度に余裕のあるボックス型で今っぽいシルエットに仕上がっています
「めちゃくちゃ柔らかくてしっとりとした良質なレザー。着込むほどに味も出そう。このテのショートブルゾンは、ライダース以外はワークウェアっぽかったり、やけにオジサンっぽく見えがちだったりするんだけど、ARMAはすごく洗練されてる。軽く羽織るだけで着こなしにモードな気分が足せる。冬から春、秋から冬にかけて最適なスリーシーズンレザーはミニマルなデザインで着回し力が高いところもいいんじゃないかな。」
▲ アルマ / Lamb Silky ショートレングス ブルゾン ¥154,000 ( キャメル / パープル )
ARMAは1985年にオランダ アムステルダムで設立されたレザーブランド。建築やインテリアなどにモダンなセンスを発揮する都市で生まれただけあって、ミニマルで都会的なデザインセンスが薫るコレクションを揃えています。生産拠点は大手メゾンブランドのファクトリーとしても稼働しているトルコのファクトリー。羊の肉を多く使う食文化という背景をもつため良質なラムレザーを確保しやすく、皮革製品の生産量と品質が高いことで知られるトルコは、イタリアやスペインと並ぶレザー大国だけあって、細部までいい仕事をしています。
イタリアンレザーとは趣を異にするショートレングスブルゾン。キャメルとパープルという2色の展開も斬新です。アンライニング仕様ですが、裏のスウェード面も仕上がりもよく、半袖インナーでも肌あたりは良好です。直線的なボックス型のフォルムでシルエットは程よく余裕があるので、Tシャツからミドルゲージのニットやスウェットなども余裕でレイヤードできるフィッティング。インにタートルやパーカーを着てもサマになる一着をお約束します。
▲ アルマ / Goat Suede スタンドカラー ブルゾン ¥137,500
▲ ロレンツォーニ / クルーネック ニット ¥30,800
▲ ピーティートリノデニム / BR別注 ホワイトデニム パンツ ¥42,900
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
もう一着戸賀さんが羽織ったのはゴートスウェードのスタンドカラーブルゾンです。しっとりとやわらかく吸い付くような上質鞣しは、ゴートレザー特有の粗野な印象はなく、むしろラムに近い雰囲気もあるかと。それでいて、着込むほどに味の出そうな風合いは、都会的でモダンデザインなレザーアウターに、革好きも納得のクオリティです。
「このスタンドカラーのブルゾンは、正直、何にあわせても今っぽくなるはず。ライダースのような定番アイテムではないぶん、こちらはデザイン系ならではの新鮮味があって、コーディネートを考えなくても、サマになるし、どんなスタイリングにも合わせやすいので、めちゃくちゃ気に入りました。普段、クルマに放り込んでおいて、必要なときだけ着るのでもいい。都会のクルマ生活者には最高の一着じゃないかな。」
こちらも一枚仕立てですが、裏側がスムースレザーなので滑るように羽織ることができます。フロントはジップ&ボタンの比翼仕立て。大きめの腰ポケットはフラップ付きで、サイドからも手を入れることができる仕様です。オフホワイトのカラーは「白が苦手な人でも着られる色だね」と戸賀さんも太鼓判。フィールドジャケット感覚のユーティリティアウターとしても万能なうえ、円安の昨今にこのリーズナブルプライスだけに、ライダースの次なる一手として注目どころのレザーアウターと言えそうです。