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トガオシ。Vol.378真夏の大人こそ常備したいのは“白”ジャケット

2025.07.31

うんざりするほど酷暑な毎日ですが、じつは戸賀さん、最近ジャケットを着ることが少なくないのだそう。以前から「服装は周りへの気遣い」と言い続けている戸賀さんにとって、どんなにカジュアル化が進んでも、しかるべき場所ではしっかり襟を正すのが信条。最近は熱中症対策に冷房をしっかり効かせる場所が増えていることもありますが、今一度、夏ジャケットを見直していただきたいのです。


意外と、都会の夏にはジャケットが必要です

デ・ペトリロ / ウール&リネン ヘリンボーン ジャケット ¥207,900
マリア・サンタンジェロ / リネン ワンピースカラー シャツ ¥41,800
ジーティーアー / ナチュラル コンフォート ウール パンツ ¥49,500
アンドレア グレコ / ゴールドバックル ドレスベルト ¥24,200

平成の頃はやれクールビズだとか、室内冷房は28℃で省エネ対策だとか、カジュアル容認の気風でしたが、令和の時代は、夏はしっかりエアコン推奨。となると冷房がちょっとキツいなと感じることも少なくありません。

「以前よりキンキンに冷房を効かせた室内が多いからかな。最近、クライアント先でもオフィスでもジャケットを羽織る機会が多くなったような気がする。移動用のアルファードには、必ず常備してるよ。」

それと同時に、ラフな服装が増え、どこへ行ってもTシャツ&短パンな人たちで溢れかえっているのも、なんとなくいかがなものかと。たとえば戸賀さんにとってジャケットが必要なのはゴルフ場。冷房対策とドレスコードの両面から、必ずジャケットを用意していくのだそうです。

「百貨店やラグジュアリーメゾンのブティック、ミシュランホルダーのレストランではしっかりエアコンを使うよね。冷房対策にも、場の雰囲気のためにもジャケットがあると便利。それに名門コースのクラブハウスにはドレスコードも。ご一緒するメンバーのためにも、マナーとしてのジャケットマストだよね。そういうとき、一番重宝するのは白のジャケットなんだ。」

ジャケットに白を選ぶのは、やはり戸賀さんらしいところ。「BRのせいで、一年中白を着てるみたいに言われる」と笑いますが、日焼けした肌には、やっぱり白がお似合いです。

「やっぱり見た目の清涼感は、ネイビーのそれより断然上だし、素材感のある白ならなおのこと。まわりの人を涼しげな気分にしてくれるからね。たとえば、このデ・ペトリロの白ジャケは、ウール×リネンのヘリンボーン。芯地がほとんどないのでやわらかくフィットするのに、こんなに大人シルエットでスマート。ほんのり黄味がかってるので、ピュア白より着やすいと思う。」

リネンを取り入れながらあえてコントラストを付けず、全体を淡いトーンでまとめたスタイリングも、清涼感が漂う要因かと。もはやトガオシ。の読者の方に、「白を着る勇気が…」なんて方はいらっしゃらないと思いますが、参考にしたい夏コーデではないでしょうか。

カジュアルスタイリングも白ジャケで格上げ

タリアトーレ / コットンメッシュ ジャージー ジャケット ¥134,200
アンティーチポ / パイル クルーネック Tシャツ ¥17,600
ピーティートリノ / ストレッチ ライトコットンギャバ ショートパンツ ¥36,300

こちらはくだけた印象の“ジャケ短パン”。こなれた印象ですが、白の分量を多くすることで、カジュアルなスタイリングも上品で清涼に仕上がっています。

「短パンにローファーを合わせた白ジャケスタイルって、ファッションインフルエンサーとか、ショップスタッフとか、洋服マニアっぽくなりがちだけど、タリアトーレの白ジャケはコットンメッシュのジャージー素材だから、カーディガンみたいに羽織れる。だからそれっぽく見えないんだよね。」

確かに、見るからにソフトな着心地のジャケットは、このブランドの夏の定番となっているジャージージャケット。袖裏も省かれており、通気性と伸縮性に優れるので、まるでニットのように軽いフィットは、ショーツのようなカジュアルなボトムズと相性が抜群です。

「短パンは細身だし、クリースも入っているので、大人っぽく上品に見えるし、足元にはローファーが似合うっていうのもポイントかな。シャツを羽織った感覚で白ジャケを羽織ることができるからね。これがニットのカーディガンだと、こうはいかない。やっぱり大人にはテーラード型ジャケットが似合うって再確認できると思うな。」

夏の白ジャケは素材で選ぶのが正解です

フィンジャック / コットン ミラノリブ ニットジャケット ¥77,000
ボリオリ / ウール ホップサック イージージャケット ¥121,000

最後に戸賀さんが指摘されたように、夏の大人の白ジャケは、カジュアルタイプよりテーラード型。ただし素材にひと工夫あり、というのが正解です。

こちら右側は、ボリオリの「EMPTY」。かの名品「DOVER」をベースにしているだけあって、素材はお得意のホップサックを採用しています。袖裏は省いた超軽量仕立てに胸ポケットや袖ボタンもはずして、よりカジュアルにしつつも、DOVER譲りの美シルエットは健在。DOVERを愛用していた方にはすんなり受け入れやすい一着となっています。

左はフィンジャックからミラノリブのニットジャケットを。素材はマーセライズ加工を施したコットン糸をハーフミラノリブに編み立てることで、型崩れしにくいニットジャケットに仕上げています。さらに従来のニットジャケットでは困難だったテーラード技法の概念をニットで再現するため、編み立てから副資材、パターンや縫製までオリジナルの技法によって生み出された逸品です。

室内で過ごすことの多い都会の夏はもちろん。ゴルフ場のクラブハウスやリゾートホテルのラウンジなど、ジャケット着用が望ましい場面を多く抱える方こそ、ジャケットの必要性はご理解されていると思います。そんなとき、手持ちの紺ジャケでいいですか? 白ジャケット一枚あれば、夏スタイルをアップデートできますよ。

CREDIT

Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦

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